伊那食品工業（長野県伊那市）が2月15日、寒天ブランド「かんてんぱぱ」の直営店「かんてんぱぱショップ東大宮店」（さいたま市見沼区東大宮5）をオープンした。出店は埼玉県内初。

「かんてんぱぱ」の寒天ゼリー

　2 月 1 日に開設された同社の東京支店さいたま営業所に併設する形でオープンした同店。家庭用ブランド「かんてんぱぱ」やオリジナル商品を販売するほか、 グループ企業である南信州中川村の米澤酒造の日本酒と有限会社ぱぱな農園の野菜や果実なども販売していくという。スタッフには長野県から異動した社員も多く、来店客に商品紹介や寒天についての説明を行っている。営業職の社員が全国を回る中で知り得た、自社以外のおすすめ商品の販売も行っているのが特徴だという。

　建物は木造で屋根に特徴があり、中央アルプスの山々をイメージして作ったという。天井を高くした店内は、自然素材のしっくいと木製の什器で明るく開放的な空間に仕上げた。敷地内はさいたま市内で栽培された植栽を施し、「緑と調和する店」にした。

　営業所長の原基樹さんは「東大宮に新たに営業所を開設し同時に広い販売所を設けるという、これまでにはない店となった。働く人を大切にしながら一歩ずつ着実に成長していく社風のため、長野と大宮、そして北関東をつなぐ拠点となれるよう、少しずつ認知してもらえたら。地元に根付いていけるよう、今後はコラボ商品やイベントなども考えていきたい」と話す。

　唐澤繁樹店長は「長野県は寒天の国内出荷額が1位。県内では知名度の高い『かんてんぱぱ』だが、全国的にはまだまだ知ってもらえる余地があると感じる。まずは気軽に来店し、見て知ってもらえたら」と呼びかける。

　営業時間は9時～17時（土曜・日曜は10時～18時）。火曜定休。