東日本大震災の被災地である陸前高田市で行われている、桜を植える活動を追ったドキュメンタリー映画「あの街に桜が咲けば」の自主上映会が4月19日、大宮のコワーキングスペース「Office7F」で開かれる。
「震災後の4月に大学の先生方と初めて陸前高田を訪れたのが縁で、その後はお祭りに参加させていただくなど、遊びに行く関係になった」と話すのは、上映会を企画した新井杏子さん。今年2月に再び現地を訪れた際、同作の関係者に「全国で自主上映会が企画されているが、埼玉での上映会の予定がない」という話を聞き、企画を思い立った。
同映画で追うのは、陸前高田市を中心に活動するNPO法人桜ライン311や陸前高田市町など、桜の植樹活動を行う人々。地元の人々が中心となり、市内約170キロにわたる津波の最高到達ラインに10メートル置きに桜を植樹する活動や、伝承活動などを行っている。そうした人々へのインタビュー映像を中心に、東日本大震災を経験した人間の強く生きる姿勢や命の尊さを伝える内容となっている。監督は小川光一さん。
イベントでは同作の上映の他、小川光一監督の講演と、お茶の水女子大学の実習で現地を訪問した学生による報告を予定している。
新井さんは「一人ひとりが自分の防災を、大切な人を守るためにできることを、日常生活の中で考えるきっかけになれば」と参加を呼び掛ける。
開催時間は10時~。参加費は大人500円、学生300円。