コミュニティセンター進修館(埼玉県南埼玉郡宮代町笠原1)で3月11日、マルシェやワークショップを集めたイベント「宮代トウブコフェスティバル vol.3.5 ~こどもとトコトコ~」が行われ、親子連れを中心に多くの人でにぎわった。
商工業の活性化と町のにぎわい作りを目的とした町民参加のワークショップで提案されたことをきっかけに実現した同イベント。提案に賛同した人たちが実行委員となり、財源にはふるさと納税で寄せられた寄付金が充てられ、2015年から毎年開催している。
vol.3(第3回)は2017年9月に2日間の開催を予定していたが、台風のため中止になった。「日程を改めてでも開催したい」という実行委員会や出店者の希望で、今回「vol.3.5」として1日だけ春に開催することに。多少の雨天でも決行できるよう、雨でぬかるむ可能性がある広場には出店を配置しないなど、レイアウトを工夫したという。
同イベント実行委員長の折原彰さんは「広場で竹の大型ブランコやツリークライミング、ポニーとの触れ合いが楽しめる『みやしろアクティビティ』のエリアに町の特徴がでている。いずれも宮代町ゆかりの団体が手掛けており、竹のブランコは町内で活動する竹アートグループが制作。ポニーとの触れ合い体験は、東武動物公園に隣接する乗馬クラブの協力で実現できた」と話す。
宮代役場前に位置する「みやしろマルシェ」のエリアでは、同町内の店舗やフードやグッズを販売する出店者が並ぶ。ワークショップも多数行われており、福祉作業所「himawari no ie(ひまわりのいえ)」のテントでは来場者が手織機を使ってコースター作りを楽しむ姿も。
進修館内と周りのエリアには、県内外の人気ショップが出店。食事や焼き菓子、ジャムなどのフード、クラフト作家が手掛ける雑貨やアクセサリー、似顔絵、子どもが楽しめるワークショップなどでにぎわった。大ホールでは音楽ライブと、同イベントのビジュアルデザインを手掛けたユニットtupera tupera(ツペラツペラ)によるライブペインティングが行われた。
折原さんは「感動のあるところに人の交流が生まれ、未来につながると考えて、このイベントを続けている。宮代には特徴のある建物や食べ物、自然がたくさんある。来場した人が食べて、見て、聞いて、感じて、『宮代っていいな。住みたいな。遊びに来たいな』と思っていただければ」と呼び掛ける。
春日部から家族で同イベントに訪れたという玉虫珠季さんは「目当てのパンを買うために朝イチで来場した。一緒に来た子どもはカメラのおもちゃを作るワークショップに参加。トンカチを使う作業もあり本格的で少し難しいかと思ったが、本人も楽しめたようだ」とほほ笑む。
次回は9月に開催予定。問い合わせは宮代町産業観光課(TEL 0480-34-1111)まで。