買う

岩槻の就労支援事業所「フルオール」がワンコインショップ 500円均一

「フルオール」の林さん、岡崎さん

「フルオール」の林さん、岡崎さん

  • 12

  •  

 障害者就労支援A型施設を運営する「フルオール」(さいたま市岩槻区東岩槻6)が12月1日、同社敷地内にリユース品や自主ハンドメード製品を販売する500円均一ショップをオープンした。

「フルオール」の500円均一ショップ外観

[広告]

 同社が運営する「買取本舗スッキリ」で不用品として引き取った物の中で「オンラインショップでは買い手が付きづらいがまだまだ使える物」を、地域の人たちに低価で提供し生活に役立ててもらいたいという思いで開いた同店。

 同社は今年6月に創業。就労支援施設には毎日18人程度が通所し、オンラインショップのデータ入力、商品の整備、梱包(こんぽう)などの作業の他、プロのフラワーアレンジメント講師指導の下、造花アレンジメントやインテリア雑貨の作製なども行う。事業所名「フルオール」はラテン語で「楽しむ」という意味で、関わる全ての人の人生を照らす存在でありたいという思いから、太陽のロゴマークをデザインしたという。

 同ショップには、古着やぬいぐるみ、時計などのほか、新品未使用の箱入り紙マスクや学習ノート、化粧水ボトルなどの消耗品、ホットプレートや型の古くなったテレビなどの家電製品が並ぶ。通所する30代女性は「自分の手で作ったり、整備したりしたものを、誰かに買ってもらえた場面に立ち会えた時の喜びは何とも言えない。すごく元気をもらえる」と話す。

 三浦和樹社長は「もともとこの場所にあったのは老舗の中華料理店で、店を始めた当初は『中華料理を食べるつもりで来た』というお客さまばかり。前身の店舗に負けないくらい地域に愛される事業所にしようと強く思った」と振り返る。「事業所の利用者が丁寧に整備したリユース品や自主製品が、地域の人に届くのは何よりの喜びで、利用者が社会につながるきっかけや大きな励みになる。気軽に利用してもらえたら」と呼びかける。

 近隣に用事のついでに立ち寄ったという久喜市在住の40代男性は「ブランド品の香水瓶があり、買おうかどうか迷う。また掘り出し物を探しに来たい」と話していた。

 営業時間は10時~18時。水曜定休。

  • はてなブックマークに追加
エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース