岩槻栄町通り沿いのネルドリップコーヒーカフェ「Cafe Himari(カフェひまり)」(さいたま市岩槻区本町4)が4月30日で1周年を迎える。
昨年、創作イタリアンレストラン「DININGBAR ONE(ダイニングバーワン)」の休業日に間借りしてオープンした同店。「コーヒーと接客が好き」という店主の須加田真澄さんはコーヒーショップ勤務歴30年以上。チェーン店の店長を務めていたが、50歳を過ぎて退職。「周囲で『今やりたいことをしないでいつするの?』という声を聞くことが増え、自分も何らかの形でコーヒーの店を始めたいと動き始めた。その矢先に参加した『岩槻リノベ塾』が大きな転機になった」と話す。
創業やまちづくりについて同塾で学んだ後、「半年ぐらいは開業準備期間に充てるつもりだった」が、主催者から「Nook&Park(ヌックパーク)」(同区)での庭カフェに誘われて出店。同じ時期に、須加田さんの「コーヒーの師匠」である「コーヒーとお菓子のお店CHILL(森谷珈琲工房)」の森谷敦さんから「DININGBAR ONEの店主が昼間に店を使ってくれる人を探している」と聞き、同所を間借りることにした。約1カ月後にはオープン初日を迎え、月4、5日の営業で始めた。現在は週4日、営業している。
コーヒーは一杯一杯、ネルドリップで抽出。豆は「森谷珈琲(コーヒー)工房」で焙煎(ばいせん)されたものを使う。須加田さんは「工房の豆で入れるコーヒーは冷めても酸味が出ない上、布フィルターで時間をかけて入れることで、まろやかな甘さが増す。いれ方も、道具も、森谷さんに教わった」と話す。コーヒーはブレンド(550円)、ブラジルのほか、デカフェ(以上600円)も用意。フードは、ピザトースト(650円)、ハムチーズレタスサンド(600円)など。デザートに手作りプリン(400円)も用意する。
常連客の60代女性は「コーヒーがおいしいのが店に来る一番の理由だが、日常から離れてホッとしたいという理由もある。ここは一人で来る特別の店」と話す。「産後初めて来た」というベビーカーを押して来店した親子と須加田さんとの再会を、居合わせた客が一緒に喜ぶ光景も見られた。
店名の「ひまり」は、「暖かい日だまりのような場所にしたい」という思いから名付けた。須加田さんは「若い頃はうまくいかないことも多く、自分が店を開くことは無理だと諦めていた。今こうして店を開いているのが夢みたい。つらい時、友人たちに話を聞いてもらい支えられたように、街の人が日常から離れてホッとできる場所になれるよう、店を続けていきたい」と話す。
営業時間は10時~16時。火曜・金曜・土曜定休。