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上尾の聖学院大学が復興支援の小冊子発行 被災地の子どもの「進学と就職」

「子どもの心にそっと寄り添う-第6集 進学と就職を考える」小冊子

「子どもの心にそっと寄り添う-第6集 進学と就職を考える」小冊子

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 上尾市の聖学院大学(上尾市戸崎1、TEL 048-780-1707)人間福祉学部こども心理学科が1月23日、東日本大震災の被災地の子どもを支援する小冊子「子どもの心にそっと寄り添う-第6集 進学と就職を考える」を発行した。

高校教員や冊子の読者などから、同大に寄せられたアンケート

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 同学科が被災地の子どもの心をケアするために、家族や支援者向けに震災の翌年から毎年発行している同冊子。

 前集までは、子どもの心のケアに必要な対応や、ボランティア活動の報告などで構成していたが、今集は震災から6年近くを経て、進学や就職の時期を迎えた子どもたちの課題について特集。被災地・宮城県の高校に新設された学科での先進的な防災教育と生徒たちの取り組み、教育現場や読者からの声、教育バウチャー制度で夢の実現を支援する団体の活動報告、移動図書館による復興支援活動報告を掲載している。

 同大広報担当の栗原直以さんは「震災を機に設立された同学科ならではの復興支援の一つの形だと思っている。課題があるということだけでなく、具体的にどうしたらいいのかを考えていける冊子にしたかった」と話す。巻末には子どもの支援活動に取り組む団体のリストもあり、被災地の人にとっての情報だけでなく「支援したいと思っている人にも参考にしてほしい」と栗原さん。子どもたちの成長とともに変化していく課題に対し「解決するためにまだまだ支援の手が必要」とし、「第1集の発行の時から10年間はどういう形でもやり続けたいという話をしてきた。これからも復興の支援をしていきたい」と意欲を見せる。

B6判、36ページ。被災地の学校や公共施設を中心に、そのほかの希望者にも配布する。

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