大宮駅東口の銀座通り歩行者天国で毎月第2日曜に開催されている音楽ライブイベント「大宮ホコ天ライブパフォーマンス」で8月12日、「祈りづるジャパン」への協力を呼び掛ける。
「路上ライブを気軽に行うことが難しくなってきた現在、地域のアーティストたちの発表の場として歩行者天国を活用できたら」と2016年3月に始まった同イベント。埼玉県出身あるいは埼玉で活動しているアーティストを中心にライブパフォーマンスを行う。埼玉県赤十字血液センターと連携して、イベントで献血の周知、募集活動も行っている。
「祈りづるジャパン」は太平洋戦争で亡くなった犠牲者の数、日米350万人の数を折り鶴を折り集め、次の世代へそれぞれの平和の祈りを込めて伝えていくプロジェクトで、2017年には、広島に原爆を投下した爆撃機エノラゲイが訓練をした米ユタ州のウェンドーバー空軍基地に寄贈したという。今年は12月7日、ハワイの真珠湾の戦艦ミズーリ号記念館で折り鶴寄贈式を予定。
同イベントに出演しているレゲエソウルシンガー・ソングライターのMetis(メティス)さんが同プロジェクトの中心人物として活動していることから、同イベントでも「祈りづる」の呼び掛けを行う。7月のイベント時にも呼び掛けを行い、「炎天下の中、呼び掛けるにつれ大人から子どもまで、たくさんの人が賛同してくれた。折り方が分からない人がいれば教え合ったり、折り紙が足りないと自ら折り紙を買ってきてくれる人がいたり、祈り鶴を通して人と人がつながっていく大切さを深く感じられた一日だった」とMetisさんは話す。
Metisさんは広島県出身。被爆3世として、幼いころから祖父母より原爆の話を聞いて育った背景から、「平和」「命」「家族の絆」をテーマにした楽曲を多く歌っている。「千羽鶴という日本ならではの習慣を通して、日米、そして世界平和実現への思いを新たにする機会にしたい。ぜひ賛同し、参加いただけたら」と呼び掛ける。
当日はMetisさんのほか、ライブパフォーマンスの出演アーティストの伊藤ゆきさん、パフォーマーさぶれさん、Emily(エミリ)さん、フロムアさんら4組が協力を呼び掛ける。
開催時間は14時~17時。観覧無料。雨天中止。