大宮駅東口の貸会議室「6F」(さいたま市大宮区宮町1)で10月28日、「埼玉県さいたま市の地域活性化を考える勉強会」が開催される。主催は一般社団法人さいたま市地域活性化協議会。
「埼玉県さいたま市で志ある人々が立ち上がり、民間団体の活躍により地域を活性化していくこと」を目的に同施設運営者の星野邦敏さんが有志と2015年7月に始めた同イベント。2カ月に1度開いている。
過去には、兵庫県丹波市を中心に「小商い塾」を運営する横田親さん、南区で家族葬に特化した「葬送空間はるか」を運営する武蔵浦和会館(南区白幡5)の小杉英介社長など地域で活躍する企業人が登壇。現地を訪問する回として、同市西区の「さいたま榎本農園」と「農家レストラン菜七色」を経営する榎本健司社長、農業で起業した見沼区の「水のフォルム市民田んぼ」「オーガニックハーベスト丸山」などを訪れた。
16回目の今回は、野人流忍術「野忍」として東京の山里に庵を結び、現代版忍術修行をしている「職業忍者」の甚川浩志さんが登壇する。
企業向けのリスクマネジメント支援、新規事業開発、ビジネス調査などのサラリーマンの経験を経て2004年独立した甚川さん。調査・監査&リスクマネジメント支援を主に事業展開を行ってきたが、2011年の東日本大震災を機に事業転換。東京都あきるの市に移り住み、これからの時代を生き抜くための知恵を伝える「和」の手段として「忍者」を取り入れ、忍者体験プログラム「野忍」を立ち上げた。
「職業忍者」として東京都あきる野市の「養沢野忍庵」を拠点に日々忍者修行をする傍ら、「忍者修行体験」のプログラムとして、親子向けプログラム、地方創生プログラム、企業向け研修プログラムなどを提供するほか、かながわ西観光コンベンションビューローの専任忍者として、関東一円を支配した北条氏に仕え暗躍した「風魔一党」の指南役として、ブランディングにも取り組んでいる。
甚川さんは「近代化され、便利になった都市生活では感性が退化しがち。野人流忍術(野忍)では、豊かな自然環境の残る山里で、退化しかけた感性を呼びさますとともに、現代に応用できる忍術修行ができる場を提供している」と説明する。
今回の勉強会では、忍者としての心構え、忍術の修行を現代社会で生き抜くためのスキルに応用させるための技の基礎を話す。
甚川さんは「風魔忍者の軌跡は埼玉にもあるので、今後埼玉での活動も増やしていきたい」と意気込む。「『忍』の技は、歴史やエンターテイメントとして取り上げるだけではなく、リスクマジメントなどビジネスに役立つ考え方も多い。ぜひ参加していただけたら」と呼び掛ける。
開催時間は18時~(受け付けは17時30分~)。参加費は1,000円。フェイスブックのイベントページと当日会場で直接受け付ける。イベント後、任意参加の懇親会も予定。