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大宮タカシマヤに長崎県アンテナショップ 「国境離島」の魅力発信

埼玉ながさき屋の外観

埼玉ながさき屋の外観

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 大宮タカシマヤ(さいたま市大宮区大門町1)の長崎県アンテナショップ「埼玉ながさき屋」がオープンして3カ月がたった。

お薦め商品の「飲むあごだし」と「まぜまぜくん」

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 高島屋では初のアンテナショップで、地下2階の食品フロアに展開。長崎県内の自治体で構成する長崎県商工会連合会の直営で、各地域よりすぐりの商品をそろえる。カステラやちゃんぽんなどの定番商品に加え、地元以外ではあまり知られていない商品や地元でもマニアックなものなど、長崎の「新しい」「ディープ」な側面を感じられる商品を多く取り扱っているという。

 江戸時代の鎖国の際に隠れキリシタンの間で広まったといわれる、ザボンとユズの掛け合わせ「ゆうこう」を使った菓子「ゆうこうクルス」や、名産のつばき油を練り込み、伸びにくくコシの強い食感が特徴の「五島うどん」、水揚げされる魚種日本一の特徴を生かした干物やかまぼこなど、長崎県の歴史や文化が感じられる商品が多い。

 店長の松村英大さんは「さいたま市は長崎県とほぼ同じ人口の地域である一方で、海の有無で違いがあるなど、面白い関係性があると思う。長崎出身というお客さまも多く、県同士の交流も盛んに行われているので、長崎の新しい魅力を多くの埼玉県民の皆さんに知ってもらえる場所になれば」と話す。

 多くの島で構成される長崎県は、国境に面している島「国境離島」が多く、各島の人口減少や産業の衰退などが深刻な問題だという。同店では各島の特産品を集めた「国境離島コーナー」を設け、その認知や問題改善に向けた取り組みも進めている。松村さんは「問題を抱えている一方で、まだ広く知られていない魅力も多くあるのでそれらを積極的に発信していきたい」と意気込む。

 お薦めは長崎県産のいりこや鹿児島県産のかつお削り節などを付属のたれと合わせて作るつくだ煮「まぜまぜくん」(357円)や、郷土料理である卓袱(しっぽく)料理の最初に振る舞うというあごだしをお茶感覚で味わえる「飲むあごだし」(1,080円)など。「土産物だけでなく、ご飯のお供も多くそろえているので長崎のいろいろな側面を見ていただければ」とも。

 営業時間は10時~19時。

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