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岩槻に無人決済システム導入コンビニ 埼玉県初の実用化店舗

無人決済システムを導入したファミリーマート岩槻駅店。駅の改札横にあり、客の多くは駅利用者。

無人決済システムを導入したファミリーマート岩槻駅店。駅の改札横にあり、客の多くは駅利用者。

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 東武アーバンパークライン岩槻駅の「ファミリーマート岩槻駅店」(さいたま市岩槻区本町1)が10月12日、無人決済システムを導入した実用化店舗としてリニューアルオープンした。

無人決済の様子

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 「TOUCH TO GO」(東京都港区)が開発し、2017(平成29)年に実証実験を行った後、昨年3月に実用化した同システム。コンビニエンスストアのほか、スーパーや羽田空港のギフトショップにも導入されており、同店は実用化店舗としては国内6店舗目、ファミリーマートとしては3店舗目で、埼玉県内初の実用化事例となる。

 約35平方メートルの店内には20台のカメラを設置し、商品棚のセンサーと併せて利用客が手に取った商品をリアルタイムで認識。タッチパネル式のレジに自動で商品と金額が表示される。電子マネー、クレジットカード、現金での決済が可能で、「バーコード決済も近日中に対応予定」という。決済が完了するか、買い物をせず店を出る選択をタッチすると出口ゲートが開く。店内の定員は10人で、定員を超えると入口ゲートが開かない仕組み。

 同店では同システム導入により、これまで常時2~3人配置していたスタッフを1人に削減。バックヤードに常駐し、通常業務に当たりながらカメラで店内の様子を確認する。

 実用化店舗では初となる、たばこの販売も行う。たばこや酒などの年齢確認が必要な商品は、レジのカメラでスタッフが利用客を確認し、成年であることが目視で確認できない場合は、顔写真付き身分証明書をカメラに提示するようマイクで声をかける。そのほか、おにぎり、サンドイッチ、パンなどの軽食やドリンクを中心に通勤・通学者をターゲットに据えた商品を約600点そろえる。コーヒーマシンは現金による自動販売機方式で、ゲート内に入らなくても購入できる。新聞や雑誌はバーコードがなく無人決済に対応していないことから取り扱わないという。

 TOUCH TO GO社長の阿久津智紀さんは「同システムの導入により、非接触での買い物が可能になるほか、人件費の削減にもつながる。今後もコンビニエンスストアをはじめ、人々の日常生活になじみのある店舗を中心に展開していければ」と話す。

 営業時間は6時~22時。

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