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インタビュー2014-09-10

大宮アルディージャ、J1昇格以来最大の危機

 大宮アルディージャが、J1昇格以来最大の危機を迎えている。第22節を終了して17位と、2005年のJ1昇格から10年で最悪の成績だ。

 大宮アルディージャは今、どのような状況にあるのか。残留はできるのか。2005年からサポーター自身がスタジアムで発行してきた「りすしんぶん」の編集部に、現在の状況や今後の展望などについて聞いた。

-今シーズンのJ1は全日程のおおよそ3分の2を消化し、残り12節。大宮アルディージャは現在、勝ち点16の17位。これは、過去の大宮の成績や、過去の降格チームのデータと比べて、どういう状況か。

りすしんぶん編集部:今まで、「残留職人」だ「残留王」だと言われてきた大宮だが、今年は一番ヤバイと思う。

現在、大宮は17位。下位3チームの降格圏におり、残留圏である15位のヴァンフォーレ甲府とは勝ち点5差。過去2005年から昨年までの9年間、第22節時点で降格圏にいて残留したのは5チームのみ。さらに残留圏との勝ち点差5をひっくり返せたのは、2007年の大宮と2008年のジェフ千葉のみ。このように大宮は非常にJ1残留が厳しい状態に置かれている。

さらに、過去第22節時点で15位のチームに勝ち点5差のチームが、最終節で15位に追いつくのに必要な勝ち点は、残り12試合で17~24点で、その平均は20。新たに就任した渋谷監督が「6勝しなければ」と話しているが、上記の状況からすると、「6勝=勝ち点18」というのは残留のための最低限のノルマとも言える。

過去第22節時点で降格圏にいて残り12試合で勝ち点20点以上とったのは、シャムスカマジックといわれた2005年大分、奇跡的な逆転劇を演じた2008年ジェフ千葉、ポポビッチに代わり終盤無敗記録を続けた2009年の大分の3例のみ。

過去の大宮を振り返ると、残り12試合での最高成績は、ベルデニック監督の無敗記録を続けた2012年の勝ち点21で、大宮が20を超えたのはこの年だけ。残留を果たすには、ミラクルともいえる躍進が必要となる。

-では、どのような点が残留の鍵になるのか。

今年は大宮がJ1に昇格して10年目。毎年残留争いに巻き込まれながら、今まではそれほど失点は多くなかった。とにかく大宮は守備で生き残ってきたチームであり、毎年残留争いに巻き込まれながらも、過去9年間の平均失点順位は9.9位。最悪の年でも13位だった。大宮の残留力の正体は「伝統の守備力」であるといえる。

しかし、今年はこれまでの失点が45と過去最悪。この数字は、すでに2007年の年間の失点数40を超えており、2008年、2010年、2012年の年間失点「45」に並んでしまっている。

過去に同じような状況から残留を果たした5チーム中、2008年の千葉以外は年間失点数が45以下であり、残留全5チーム最後の12試合で失点は15以下。最後の12試合で失点が14以下のチームは、第22節時点で勝ち点差16離されて追いつくことがほぼ不可能だった大分以外は残留を果たしている。つまり、逆転残留できているチームは守備がちゃんとしていたおかげと言える。

今シーズン当面の残留の目標となる15位の甲府、16位のセレッソ大阪はいずれも失点は20点台で、守備は安定している。このようなことからも、大宮も残留を目指すならば、遅まきながら守備の安定を図り、失点を減らすことが必要。

-最悪とも言える状況の中、私たちサポーターにできることは

J1昇格から10年。現在の大宮の勝ち点は、過去最悪ペース。毎年ヤバイヤバイと言われながら、結果生き残ってきたチームだが、今年は本当に過去最大のピンチを迎えている。

こうした状況の中、「悟りを開きたい」方には、「サッカーと他の生活を切り離して考えておく」「サポーターの力『だけ』では1点も取れないし1点も防げないことをわかっておく」「他力は自力であると自分に言い聞かせておく」「他チームの結果についての打算、欲望を口にしない(書かない)」「怒りにまかせてSNSなどに罵詈(ばり)雑言を投稿しない」など、個人個人に合った方法を見つけられることをお勧めする。

具体的に残留争いに参加するには、ベタだが、千羽鶴折ったり、寄せ書きを集めたり、残留を後押しするゲートフラッグやメッセージを出したりすることで、一人一人が自分も残留争いに参加しているという意識を持って試合に臨んでは。

選手が悪い、監督が悪い、社長が悪い――サポーターの皆さんも言いたいことはたくさんあるでしょう。言われる側もプロである以上、それはやむを得ない。でも監督も交代した今、少なくとも試合中は一致団結するしかない。
昨年の小倉代行も、大熊前監督も火中のクリを拾ってくれた人だったが、今の状況で新監督になった渋谷新監督は、火中どころか「業火のリス」を拾ってくれた監督。大宮アルディージャの前身であるNTT関東出身で今まで裏方として大宮を支えてきた渋谷監督による新体制を、今こそ全力で応援しようではありませんか。

J1リーグ戦は、代表戦開催によるつかの間の休息を経て、9月13日に再開する。大宮アルディージャの残留へ向けた闘いに、自分事として参加したい。
『大宮共闘』!

「りすしんぶん」
大宮アルディージャのサポーター・ブロガーの有志を中心に、「サポーターの自らがスタジアムを盛り上げ、少しでも多くの来場者にファン・サポーターになってほしい」との願いを込めて、2005年より不定期で発行されている新聞。主にスタジアム内で配布され、これまでに通算21号が発行されている。
http://www.ever-green.ne.jp/jan_ardy/risu.htm

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