国産小麦の自家製パンと和食プレートのカフェ「月と小麦」がシェアキッチン「TOROto(トロト)」(さいたま市北区土呂町2)にオープンして、3カ月がたった。
火曜の昼間のみ営業する同店。数量限定の看板メニュー「月と小麦プレート」(1,500円)は、「本日のパン」から2つを選び、サラダや「肉じゃが」「かぼちゃの煮物」など5種類以上の総菜にスープがつくボリュームあるランチセットで、毎回完売する。「小麦粉は北海道産『春よ恋』を使う。低温発酵することで、ずっしりとしながらも軽く味わい深いパンに焼き上がる」と店主の北村秀子さんは説明する。
「自分のお店を持つのは小さい頃からの夢だった」という北村さんは、普段は経理の仕事に就く。3年ほど前に何気なく習い始めたパン作りのレッスンに夢中になり、「パンを焼く時間」に幸せを感じるようになった。「今年こそ、店の営業にチャレンジしたいとテナントを探した。ここがたまたま火曜だけ空いていて、始めるなら今だと思ってすぐ申し込んだ」と振り返る。
パンは「高加水フォカッチャ(黒オリーブ入り)」「カンパーニュ」など5~6種類(400円~)と、「スイートポテトブレット」(500円)、「ベーコンエピ」(700円)などテイクアウト限定を2種類ほど用意。生地や総菜の仕込みは、合間に製造キッチンを借り「日本食を学んだ経験があるパートナーに手伝ってもらいながら進めている」と話す。営業は妹が接客や片付けなどをサポート。恩師や友人が店に訪れることもあるという。「家族や友人にいろんな面で支えてもらっている」と笑顔を見せる。
店名にある「月」は、北村さんのもう一つの特技であるタロット占いのカードから取った。「月のカードは、心の奥のことを表すカード。小麦で作るおいしいパンで、心からほっとしてもらえる店にしたい」と思いを込める。
「おしゃべりが好きなので、いろんな世代の方と話せるのがとても楽しい。オープンから欠かさず食べに来てくれる地域のお客さま、子連れのお客さま。『駅のホームから見えて気になった』という方も来店する。焼きたてのパンと野菜たっぷりのプレートで、ほっこりしてもらえていたらうれしい」と北村さん。「岩槻リノベ塾」で創業についても学んでいるといい、「いつか自分だけの店を持ちたい」と決意を込める。
営業日時は毎週火曜、9時~14時。