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さいたま・プラザノースで「笑いとナンセンス」をテーマにした「大マシーン」展

タムラサトル展:「大マシーン」

タムラサトル展:「大マシーン」

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 さいたま市プラザノース(さいたま市北区宮原町1)ノースギャラリーで現在、「笑いとナンセンス」をテーマにした企画展「Domain of Art 11タムラサトル展 大マシーン」が開かれている。

タムラサトル展:「100の白熱灯のための100のスイッチ」

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 タムラさんは、作品にさまざまな意味を込められることの多い現代美術において、あらゆる「意味」を取り除き、ただ面白いと感じる事を作品として発表しており、海外でも評価が高い。同展のポスターにも使われている漢字の「大」をかたどったチェーンがひたすら回り続ける「大マシーン」は、数本のチェーンが歯車の間をぐるぐる回り続ける作品。大きく形が変わることもなく、チェーンがゆっくりと、少したわみながら回転し続ける。「100の白熱灯のための100のスイッチ」では、円形に並んだ100個のスイッチの先に伸びる長い針金を、棒がゆっくりと回転しながら次々に倒すことで100個の白熱灯が点灯と消灯を繰り返す。モーターや白熱灯を使い、「意味や物の持つ背景を考えることなく、ただ動き、ただ光って消えること」を楽しめる作品が特徴。この「意味のなさ=ナンセンス」が、多くのアートファンに支持されている。

 プラザノース開館5周年を記念して開く同展。タムラさんは5年前の開館時にもオープニング展を飾る展覧会を開いており、同館での開催は2回目。「タムラさんの意味のなさに思わず笑ってしまうナンセンスな作品と、プラザノースのもつ『芸術創造とユーモアの発信』というテーマが合うことと、5周年を機に原点に立ち戻る意味で今回も依頼した。現代美術を難しく考えず作品を純粋に楽しんでいただければ」と企画を担当する伊多波さん。

 会場には、このほかにも大小さまざまな作品十数点を展示している。今月18日・25日には、タムラさんにインタビューをして作品を解説する「こどもキュレータートーク」も予定しており、参加者を募集している。

 開催時間は10時~17時。入場無料。8月25日まで。

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