武州岩槻総鎮守久伊豆神社(さいたま市岩槻区宮町2)で5月5日、子授け・安産祈願、子育ての安寧を祈願する「水天宮例祭」に合わせて企画した「神社マルシェwith栄町通り商店街」が開催された。
同神社の水天宮は、「全国総本宮 水天宮」(福岡県久留米市)から2021年に分祀(ぶんし)を受け建立した。5回目となる例祭では新しい試みとして「子授け祈願」と、祈願後「母になること」に向き合う女性たちがリラックスできる時間を提供したいと、「Aroma & Herb香風(アロマ&ハーブこうふう)」(同区)にカフェの出店を依頼。店を通じて神社の思いに共感した「栄町通り商店街」の店や助産師で帝京大学准教授の東原亜希子さんの協力も得ることができ、マルシェ開催と特別講座の開講が決まった。
東原さんの特別講座は、水天宮での祈願を受けた人を対象に開講。子授け祈願後には自律神経を整えるつぼ押しや煙の出ないおきゅうの体験、安産祈願後には同神社から授与された腹帯を使って妊娠中や産後も使える腹帯の活用法を学んだ。腹帯講座では東原さんが手本として、無事の出産を願いながら参加者に腹帯を巻いた。参加した女性は「2人目の出産になるが、腹帯を巻くのは初めて。おなかと背中を支えられている感覚を強く感じる。出産予定日は9月。冷房でおなかを冷やさないように活用できたら」と巻かれた腹帯に触れていた。
境内のマルシェには、「クレイやさん」のフェースパウダー作りや「消しゴムはんこ花日和」のワークショップのほか、「ギャラリー小さな家」のネコ陶器や「パティシエのおやつ」のクレープ販売など8店が出店。射的や巨大ジェンガなど子どもの遊び場なども設けた。旧社務所には同日限りの「癒しの神社カフェ香風」も開店。祈願を受けた人には、プレママ特別ドリンクと「コブタ製菓」のシフォンケーキを進呈した。ハンドパン奏者の「SONO(その)」さんとカリンバサークル「ひまわり」による演奏や楽器体験には子どもからシニアまで幅広い世代が会場に集まり、オルゴールのような音色に耳を傾けた後、興味津々な様子で楽器に触れていた。
講座を担当した東原さんは「恩師がお産で亡くなったことをきっかけに助産師を志した。自分の体を整える術を知ってもらって、少しでも安定した気持ちで日常を過ごせてもらえたら。誰もが安心して出産・育児ができる地域になるよう今後も活動したい」と話し、同神社の馬場裕彦宮司は「年一回の水天宮開帳日で神と最も近くなる今日、地域の皆さんの協力を得て開催することができた。子どもが少なくなっている現代、神社としてできることに取り組んでいきたい」と話す。