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武蔵一宮氷川神社でホタル鑑賞会

暗がりで光るホタル

暗がりで光るホタル

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 武蔵一宮大宮氷川神社で6月30日、初めてのホタル鑑賞会が開かれ、1000人を超える来場者が明かりの消された森でほのかな光が舞う幻想的な風景を楽しんだ。

同日に行われていた植木草花市の様子

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 同イベントを企画したのは、「氷川ほたるの杜(もり)」。昨年2月に開かれた氷川神社についての勉強会の席で、「氷川神社の裏にある泉の付近には以前はホタルが自生し、毎年、皇室に献上していた」ことを知った有志が集まり、同会を結成。ホタルの復活を目指し、氷川の杜の清掃や細流の泥さらいなど、ホタルの住める環境づくりを進めてきた。作業には地元の高校生やボランティアクラブなども協力し、会員は120人にまで広がった

 初めてのイベントとして様子を見るため、イベントの告知は近隣の小学校などごく限られた範囲のみとしたが、話を聞き付けた人々で開始前には長蛇の列ができた。来場者はグループごとに一切の照明を落とした会場に誘導され、やがて暗闇に目が慣れたころ、暗がりに漂うホタルのほのかな光に気付くと感嘆の声があちらこちらから聞かれた。

同神社・広報担当の遠藤さんは「氷川神社と現在の大宮公園を含む氷川の杜は、昔は『春は桜、夏はホタル、秋はマツタケ、冬は冬景色』と、四季折々に楽しめる風光明媚(めいび)な場所として知られていた。こうした活動を通して、大宮の名所が復活できれば」と期待を込める。

 同会の広報を担当する野村幸永さんは「これほど多くの方が訪れるとは想像していなかった。多くの方に楽しんでいただきうれしい。今後もホタルの自生を目指し、氷川の杜の清掃やホタルの育成などを進めていきたい」と抱負を語る。

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