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埼玉に地元応援クラウドファンド「FAAVO」-プロジェクト募集

NPO法人エンターテイメントマネジメントの柴原さん(左)とサーチフィールドの齋藤隆太さん(右)

NPO法人エンターテイメントマネジメントの柴原さん(左)とサーチフィールドの齋藤隆太さん(右)

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 埼玉県内に限定した地元応援クラウドファンド「FAAVO埼玉」が昨年12月に立ち上がり、現在、プロジェクトを募集している。

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 クラウドファンドは、東日本大震災以降に広がり始めた、資金を集める手法の一つ。個人や団体が製品開発やイベント開催などのプロジェクト資金を、ネットを通じて広く不特定多数の人々から得ることで、プロジェクトへの理解を広げつつ事業を展開することができるのが特徴。ソーシャルネットワークサービスのユーザーが増える中で利用も増えており、復興支援の手法としても注目されている。

 FAAVOは、「地域を盛り上げるプロジェクト」を支援することを目的にサーチフィールド(東京都渋谷区)昨年立ち上がった比較的新しいファンドだ。地域で行われるプロジェクトについて、その内容をFAAVOで発表することで、それに共感した地域の住民、同郷の人たちなど地域に思い入れのある人がつながり、支援金を募ることができるプラットフォームとして運営されている。

 埼玉県内では、県内の地域活性化を図る活動を展開するNPO法人「エンターテイメントマネジメント」(さいたま市見沼区東大宮)が誘致し、FAAVOのパートナー契約第1号となる「FAAVO埼玉」が昨年12月に立ち上がった。FAAVO埼玉では、これまでに5つのプロジェクトが公開され、「さいたま発のニュースポーツ『FOOT SHOT』の新しいゴールを制作したい」「プロバスケットチーム『埼玉ブロンコス』の試合に母子家庭の子どもたちを招待したい」などのプロジェクトが成立している。

 埼玉でFAAVOがスタートする意義について、サーチフィールド取締役WEB事業部長の齋藤隆太さんは「これまでのFAAVOは比較的地方で展開しており、郷土愛が強い地域で展開してきた。首都圏に位置し、郷土愛が全国でも弱いと言われる埼玉で、FAAVOがきっかけとなって郷土愛が育まれるような形も期待できるのでは」と期待を寄せる。同NPO副理事長でFAAVO埼玉の誘致を担当した柴原直哉さんは「ここ数年、地元・埼玉県で仕事をするようになり、『埼玉って、結構いいところなのでは』と思うようになった。例えば、埼玉県内にはさまざまな立派な施設があるが、アイデア次第でもっと楽しく、埼玉らしいイベントをつくっていくことができると思う」と話す。

 FAAVO埼玉では今後、クラウドファンドをもっと知ってもらうためのイベントや、効果的なプロジェクトの立ち上げ方を学ぶセミナーなどを開催し、クラウドファンドの利用者を増やすことを計画している。

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