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さいたま市見沼区の田んぼでトリエンナーレ作品 埴輪アートを「発掘調査」

さいたま市見沼区の田んぼでトリエンナーレ作品 埴輪を手にする川埜さん

さいたま市見沼区の田んぼでトリエンナーレ作品 埴輪を手にする川埜さん

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 さいたま市見沼区の田んぼで7月18日、「さいたまトリエンナーレ2016」参加アーティスト、川埜龍三(かわのりゅうぞう)さんのアートプロジェクト「さいたまB 発掘キャラバン隊」の撮影が行われた。

さいたま市見沼区の田んぼでトリエンナーレ作品 見沼田んぼでの「発掘」風景

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 SF美術作品「犀(さい)の角がもう少し長ければ歴史は変わっていただろう」制作の一環。さいたまの歴史や古代の物語に着想を得て制作された埴輪(はにわ)の一部を市内各所に設置し、市民参加・出演で、「発掘調査」中の様子や発見の瞬間を写真で記録する。7月12日から行われ、最終日の同日には見沼区深作の田んぼで「発掘調査」が行われた。

 川埜さんは岡山県在住のアーティスト。独学で美術制作を学び、作品の世界観を再現する空間演出を得意とし、そのため自ら制作した音楽とともに作品発表も行う。

 インディペンデント・アーティストとして2008年に岡山県倉敷市に自身のギャラリー「ラガルト」を開設以降は、常設で新旧の作品を公開しながら新しい企画や作品を生み出し続け、既存の価値観に左右されない独自の芸術活動を続けている。

 参加者の直井薫子さんは「アーティストの制作過程に参加できる機会はなかなかない。それだけでなく、この国際芸術祭を通して、地元さいたま市の知らなかった魅力をたくさん発見できた。川埜さんの作品の完成が今はとにかく楽しみ。市内外からたくさんの人に観に来てもらいたい」と話す。

 「さいたま市内の学校や公園で撮影してきたが、最終日、さいたまを象徴するような田んぼの景色の中でいい写真が撮れた。サイ高ー!!」と川埜さん。

 作品は、トリエンナーレ会場となる旧民俗文化センターの「サイの角がもう少し長ければ歴史は変わっていただろう」展示室で再現された「犀型埴輪」や発掘調査資料とともに展示される予定。

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