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「さよなら200系」東北・上越新幹線初代車両がラストラン-30年の歴史に幕

最後の200系新幹線

最後の200系新幹線

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 3月15日に定期列車としての運行を終了していた、東北・上越新幹線の開業当時の車両「200系新幹線」が4月14日、臨時列車として最後の運転を迎え大宮駅でセレモニーが開かれた。

大宮駅で開かれた「さよなら200系」セレモニー

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 同車両が運転を開始したのは、東北・上越新幹線の開業した1982(昭和57)年。東海道・山陽新幹線を走っていた0系新幹線をベースに、降雪地を走行できるよう前部の雪をはね飛ばすための装置や車両の下部をぐるりと包むデザインなどの特徴がある。

 200系ラストランのイベントは、開業当時の始発駅だった大宮駅で行われた。セレモニーには、開業当時の大宮駅長・下村幸一さんと、現駅長の中本国勝さん、さよなら200系号の運転士・渡辺健二さんと車掌の齋藤明浩さんが出席。現在82歳の下村さんは「200系新幹線は私にとっても特別な存在で、大きな写真を自宅の居間に飾っている。最近の新幹線はどんどん流線型で細長くなっているが、私はずんぐりむっくりした200系新幹線が好き」と話した。「30年間、よく頑張ってくれた。新幹線の技術は次の世代へと引き継がれており、200系新幹線も喜んで現場を去るのでは」とも。

 新幹線の先頭車両の脇には、公募で選ばれたデザインによる「Thank You Series 200」のステッカーが貼られた。セレモニーでは、同車両の開業以来の節目の写真や、ホームページで公募された惜別のメッセージ12000文字が書かれた横断幕が披露された。

 最後の200系新幹線は15時26分、下村元駅長と中本現駅長の出発の合図とともに大きな警笛を鳴らし16番線を出発した。

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