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大宮のヨーロッパ雑貨店「リータス」10周年 アンティークで旅のお裾分け

フランスの工房で作られたホロホロ鳥のオブジェと、店主の渋谷さん

フランスの工房で作られたホロホロ鳥のオブジェと、店主の渋谷さん

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 ヨーロッパのアンティーク雑貨やハンドクラフトの品を扱う「rytas(リータス)」(さいたま市大宮区高鼻町1、TEL 048-778-8424)が5月8日、10周年を迎えた。

ノスタルジックな雰囲気のアンティーク雑貨が並ぶ

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 2005年8月にオンラインショップの運営を始め、2009年に現在の場所へ実店舗を構えた同店。店名はリトアニア語で「朝」という意味。店内には、店主の渋谷智子さんがヨーロッパの国々を旅しながら見つけたアンティークの古い雑貨や、ハンドクラフトの品が並ぶ。

 ホテルや飲食店でアルバイトをしていた経験があり、接客が好きだという渋谷さんは、オンラインショップを運営していた頃から「いつかは実店舗を」と考えていたという。「人の目を見て接客をするのが好き。お客さんの様子を見て、商品の説明や旅のエピソードをお話しすることもあれば、そっとしておくこともある。想像を超えて喜んでもらえた時は私もうれしい」という渋谷さんとのおしゃべりを楽しみに来店する客も多い。「雑貨は生活に必ず必要なものではないし、買わなくても気にしないでほしい。このお店があることを覚えておいて、ちょっと特別なものを探しに、気軽に足を運んでもらえたら」とほほ笑む。

 渋谷さんがヨーロッパの雑貨を扱うようになったのは、大学在学中にフランスを訪れたことがきっかけ。「人の親切さ、垣根の低さに感動した」という渋谷さんは、その後も語学研修や旅行で何度もフランスを訪問した。卒業旅行でフランスと合わせて訪れたチェコでは「フランスとは違うノスタルジックさがあり、何だここは、と衝撃を受けた」と言う。その後チェコへ再訪し、違う国にも足を運ぶうちに、行動範囲が広がった。現在は2~3カ月に1回のペースでヨーロッパへ買い付けに訪れており、3週間で7カ国を回ったこともある。

 渋谷さんは「旅に行きたくても行けない人の代わりに『旅先でこんなものを見つけてきましたよ』とお届けするような気持ちで、この仕事をしている。11年目は、以前発行していた旅の記録をまとめたフリーペーパーを再開して、さらに『旅のお裾分け』ができれば」と意欲を見せる。

 5~6月はオンラインショップを始めた時からのコンセプト「いつかの、だれかの、たからもの」を基幹テーマに、スウェーデン、イギリス、フランスの3カ国で15カ所ほどのマーケットを回って見つけてきた雑貨を、1940年代以前に作られたアンティークを中心としたラインアップで毎週テーマを変えて紹介する。渋谷さんは「毎週少しずつ展示が変わるので、毎週来ても楽しい」と呼び掛ける。購入者には数量限定で吉祥寺の焼き菓子店「maruto(マルト)」のクッキーをプレゼントしている。

 営業時間は12時~18時。月曜・火曜定休。

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