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県内の福祉作業所対象に焼き菓子コンテスト-優勝は「ちょこっとミント」

受賞した福祉作業所とそのメンバーが記念撮影

受賞した福祉作業所とそのメンバーが記念撮影

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  埼玉県内の福祉作業所が作る焼き菓子を対象としたコンテスト「Premium Quality Cup 2013 in SAITAMA 第4回焼き菓子コンテスト」が6月22日、鐘塚公園(さいたま市大宮区)で開催された。主催はパレスホテル大宮(桜木町1)。

優勝の「ちょこっとミント」と準優勝の「ミールクッキー」など

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 出場したのは17の福祉作業所。多くの福祉作業所では、障がい者が給料を得る手段や、社会との関わりをもつ機会づくりとしてクッキーなどの焼き菓子作りが行われている。これらの菓子は、最近では味や見た目も良質で魅力的な商品も多いが、主な販売場所が役所のロビーなど、福祉関係者以外への販路開拓に苦戦しているのが現状。同ホテルは以前から、福祉作業所の菓子作りや販売に協力してきたが、「プロや一般消費者の評価を得ることで製品にさらなる価値を付けてブランド化し、より多くの人に知ってもらうことで障がい者の自立を応援したい」とコンテストを企画。2009年から毎年行っている。

 本選では予選を勝ち抜いた5施設がステージ上で商品の魅力をプレゼンテーション。来場した一般審査員100人と同ホテルの料理長ほか10人の特別審査員が試食のうえ、投票が行われた。

 審査の結果、優勝=幸手学園(幸手市)「ちょこっとミント」、準優勝=久美愛園(さいたま市緑区)の「ミールクッキー」、3位=川越いもの子作業所(川越市)の「小江戸クッキー~醤油(しょうゆ)」らが入賞した。優勝した「ちょこっとミント」は「ミントの香りがさわやかなフィナンシェ」と最も多くの票を集めた。同学園は、第1回の「ガーレットフィンガー」に続き2度目の優勝。準優勝の久美学園の「ミールクッキー」は「サクっと軽い食感がおいしい」、第3位の「小江戸クッキー~醤油」は「地元の天然醸造醤油を使った個性的な味」と、それぞれ評価を得た。

 各施設にはトロフィーと表彰状が授与され、障がいのあるメンバーも舞台に上がり、満面の笑みを浮かべた。審査会事務局を担当した同ホテル洋食レストラン統括料理長の毛塚智之さんは「どこも甲乙付けがたく、特に上位3位は接戦だった」と振り返る。

 優勝と準優勝の「ちょこっとミント」と「ミールクッキー」には、それぞれ「パレスホテル大宮推奨焼き菓子」の称号が授与された。優勝の「ちょこっとミント」は7月より半年間、同ホテルが受託販売する。

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