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岩槻に焼き菓子店「TEDe」、桶川から移転 自然栽培の素材をメインに

岩槻駅西口から徒歩10分の住宅街にオープンした「TEDe」の外観

岩槻駅西口から徒歩10分の住宅街にオープンした「TEDe」の外観

 焼き菓子店「TEDe(テデ)」(さいたま市岩槻区西町5)が桶川市から岩槻に移転して、6月27日で3カ月がたった。

各地の生産者を巡る「TEDe」の村上さん(サトイモ畑)(画像提供=TEDe)

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 2022年に桶川市内で工房を構えた同店は、今年3月27日に岩槻区の住宅街に移転し、テイクアウト専門の工房兼店舗を開いた。現在はプレオープン中。岩槻駅から徒歩で約10分の店はリピーターも増えたという。店主の尾形彰太さんとスタッフの村上那奈さんは「おいしいから来たと言ってくれる客もいる」と話す。

 同店は、自然栽培や有機栽培の国産原料を主原料にし、焼き菓子をメインに加工品を製造販売している。原料の小麦は桶川市内で栽培されている「農林61号」を使い、小川町で栽培された玄米や、熊谷市内で飼育された平飼いの有精卵などを使う。村上さんは「食べ物がどこでどのように作られ、誰がどんな思いで作っているのかを知ることが大切」と話す。尾形さんは「食べ物がなくならないように、種と土と鍬(くわ)さえあれば何とか生きていけるものづくりを大切に、生産者を応援し支え合うためにも、自然栽培の素材をメインに使っている」とも。

 数年前まで東京都内のイタリア料理店に勤めていた尾形さんと村上さん。店のパスタに使った自然栽培の小麦の味の良さに気付いた。客の評判も良かったため、生産者の元へと足を運んだ。質や味が良くても価格が高くて余っていた小麦を有効活用しようと、焼き菓子に加工して全国に販売する方法を考えた。「自然栽培の作物は、その土地の味そのものが出る」と尾形さん。仕事が休みの日には各地の畑を訪ね、生産者を巡り始めたという。

 販売する商品は、各地の生産者から仕入れた素材を生かした焼き菓子。チョコサンドクッキーの「バーチディダーマ」(330円)は、玄米粉を使っている。生米からではなく、玄米を炊いてアルファ化させ、乾燥させて粗めにひいた玄米粉によるプチプチとした食感と口の中でホロホロと崩れるしっとりとした口溶けが特徴で、「子どもから大人まで人気を集めている」という。「フリアン」(350円)は、岩槻の鈴木酒造の日本酒「大手門」の無ろ過原酒に漬け込んだレーズンを使ったイタリア式フィナンシェ。「大麦サンドクッキー」(450円)は生地にシナモンを練り込み、オーガニックチョコを挟んだクッキー。他に、埼玉県産牛乳の「うしのちち」を使っている「パンナコッタ」(380円)、「マダレーナ」(330円)などをそろえる。

 テイクアウトの煎茶とほうじ茶(以上300円)は、「自然農法」で栽培する吉祥苑(京都府宇治市)の茶葉を使い、テイクアウトのコップには底にフィルターが付いているため、お湯を注げば2煎目も楽しめる。季節限定で自家製のタンカンピールが入った、濃いかんきつの味が特徴の「奄美のたんかんソーダ」(450円)も用意する。

 尾形さんは「これからも作り手の顔の見える、地に足の着いたローカルなものづくりを行い、生産者と消費者と共に地域を盛り上げて未来につなげていきたい。気軽に来ていただけたら」と話す。

 営業時間は10時~17時。月曜・火曜定休。

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