恐竜絵本作家・黒川みつひろさんの講演会が6月27日、水野書店(さいたま市岩槻区本町4)内の「Cafe mao-mao(カフェマオマオ)」で開かれた。主催は同書店と私設図書館「るぴなす文庫」(見沼区)、絵本専門士ユニット「Peek-a-boo(ピーカーブー)」。
同書店では6月13日~28日、黒川さんの原画展を開催。その際、私設図書館「るぴなす文庫」の小池淑子さんが黒川さんに声をかけ、講演会が実現した。
当日は、新刊絵本の読み聞かせや化石の紹介、質疑応答、サイン会を行い、恐竜柄のTシャツやキーホルダーを身につけた子どもたちなど多くの親子連れが恐竜の魅力に触れた。黒川さんは6月21日に発売したばかりの新刊「恐竜トリケラトプス ふぶきのたたかい」(小峰書店)の読み聞かせを行ったほか、実物のティラノサウルスの歯、アンモナイトなどを紹介。子どもたちは化石を間近で見ながら説明に耳を傾けた。
質疑応答では、子どもたちから「ティラノサウルスとギガノトサウルスはどちらが強いのか」「恐竜はいつ巨大になったのか」など質問が相次いだ。大人からは「恐竜にも子どもへの愛情はあったのか」との質問もあり、黒川さんは「愛情みたいなものはあったと思う」と答えた。最後は、じゃんけん大会や関連書籍購入者を対象にしたサイン会も行い、会場は和やかな雰囲気に包まれた。
黒川さんは「恐竜は大地のエネルギーを持つ生き物。恐竜を好きになることは、地球を好きになることにつながる」と話し、「今ある地球や自然を大切に思う気持ちを育んでほしい」と呼びかけた。さらに「絵本には大きな恐竜だけでなく、小さな生き物も描いている。体の大小にかかわらず、それぞれに人生があることを知ってほしい」と作品に込めた思いを話した。「最近では鳥類も恐竜の仲間と考えられている。恐竜に親しみを持ってもらえるよう、鳥の羽のような鮮やかで温かみのある色使いを意識している」と制作の工夫についても説明した。
訪れた60代男性は「子どもの頃の恐竜図鑑は灰色や茶色の恐竜が多かった。黒川さんの絵は色彩豊かで、見ているだけで楽しくなる」と話していた。都内から親子で訪れた母親は「子どもが恐竜に興味を持ったことがきっかけで自分も恐竜が好きになった」と話し、息子は「ティラノサウルスが好き」と笑顔を見せた。