大宮の日本ワイン食堂「yosico(ヨシコ)103」がシェアキッチン「CLOCK KITCHEN(クロックキッチン)氷川参道店」(さいたま市大宮区大門町3)へ移転して営業を再開し、8月20日で1カ月がたった。
同店は2022年5月26日、大宮駅西口の元日本郵便大宮社宅をリノベーションした「POST OMIYA」(さいたま市大宮区)にオープンした。店主の小林良子さんは、デザイナーや専業主婦などを経て、大宮・浦和近辺の不動産情報を扱うシステム営業所に25年間勤務。アスリートフードマイスターや日本ワイン検定などの資格を持ち、嘱託社員として働きながら独立の準備を進めた。
旧店舗では、昼は日替わり定食、夜は日本ワインと料理を提供してきたが、再開発に伴い2026年6月に閉店した。閉店した時点では、その後の営業について何も決まっていなかったといい、小林さんは「しばらくワイン旅に行こうかとも考えていた」と振り返る。
「再開するなら大宮以外は考えられなかった」という小林さんだったが、条件に合う物件は見つからなかった。そうした中、客から「CLOCK KITCHEN」のことを聞き、すぐに施設を見学。曜日や時間帯ごとに出店者が替わるシェアキッチンという営業形態を取り入れ、旧店舗の閉店から約1カ月後の再開に至った。
新店舗では、厳選した日本ワインのみを扱い、ラインアップは毎週入れ替える。価格はグラス一杯880円~。料理は「前菜の盛り合わせ」「トマトとフルーツのカプレーゼ」(以上1,540円)、「自家製ピクルス」(770円)など、ワインに合わせたつまみをそろえる。
岩手県出身の小林さんが同県から麺を取り寄せて作る「冷麺」(1,320円)は、旧店舗のランチでも親しまれた人気メニュー。客から「小林さんの冷麺が食べたい」と要望が寄せられ、新店舗でも提供を決めたという。店内では、小林さんが好きなジャズをBGMとして流す。
再開後は、旧店舗からの常連客などが訪れ、営業再開を喜ぶ声が寄せられたという。8月11日には「ワンコイン立ち飲みワインバー」を開き、グラスワインとつまみをそれぞれ500円で提供した。小林さんは「再開を喜んでくれるお客さまの声や、試飲会での皆さんの笑顔を見て、店を開けて本当に良かったと思えた」と話す。
今後について、小林さんは「営業日を増やしていきたい。ワインの造り手を招き、直接ワインのことを聞いてもらえるワインバーや、ジャズをBGMにワインを味わえる会なども開きたい」と話す。
営業時間は、月曜・火曜の16時30分~23時。