大宮駅西口にある映画館やシェアハウス、カフェから成る複合施設「OttO(オット)」(さいたま市大宮区桜木町1)で8月13日、シェアハウス住人企画の夏祭りが初めて開催された。
同施設は昨年4月にオープン。「公園や公民館のような『まちのハブ』として、誰もが来られる場所で映画文化を育む場所になれたら」という思いで、代表の今井健太さん家族を中心に運営している。同館3~5階の25部屋がシェアハウスとなっており、現在23人が入居する。
新聞記事でシェアハウスを知って転居した人、映画を見に来た時に存在を知って移った人など、住人は出身地も異なれば、入居のきっかけもさまざま。住人の一人・ユエさんは「人見知りで、最初は輪に入れるか不安もあったが、シェアキッチンで一緒に食事を作るうちに打ち解けた。集まって飲み会を開いたり、イベントを企画したりと本当にアットホーム」と笑顔を見せる。
地域住民に向けたイベントの開催は今回が初めて。「住んでみたらオットはもちろん、この地域も大好きになった。大好きなこの場所をもっと盛り上げたい」と住人らは企画の経緯を話す。今井さんは「シェアハウスの皆さんが自主的に提案してくれた。自然発生的にこうした活動が生まれるとはありがたいこと」と感慨を込める。
祭りのテーマは「いっしょにつくってあそぼう!」。当日は同館1階・カフェスペースのレイアウトを変えて「手作り射的」「限定オリジナルかき氷」「輪投げ」など、大人も子どもも楽しめる屋内縁日を用意。会場には「チラシを見て来た」というきょうだいや、「帰省した実家に回ってきた回覧板で知って」訪れた家族などが多数来館し、浴衣や法被を着た住人が子どもたちと一緒に射的で使う「割りばし鉄砲」を作ったり、厨房に立ってかき氷を提供したりした。
「見た目にこだわり、シロップの合わせ方など何度も試作を重ねた」というオリジナルかき氷は、「色が映えてかわいい」などと女性に好評だという。子どもから「公園のラジオ体操でチラシをもらって初めて来館した」と聞くと、住人らは「早朝、配りに行ったかいがあった」とホッとした表情を浮かべていた。
不安定な天候下での開催となったが、参加者の来訪は途絶えず、にぎやかな空間になった。住人らは「より多くの人にオットのことをもっと知ってもらい、地域をさらに盛り上げていきたい。またイベントを企画したい」と意気込む。