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さいたま市立大宮西高が閉校行事 駅コンコース横断幕で卒業生へ呼び掛け

大宮駅コンコースに掲げられたイベントを告知する横断幕

大宮駅コンコースに掲げられたイベントを告知する横断幕

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 本年度末で閉校するさいたま市立大宮西高校(さいたま市大宮区三橋4)が3月、閉校行事を行う。主催は大宮西高校閉校事業実行委員会。

大宮駅コンコースに掲げられたイベントを告知する横断幕

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 1962(昭和37)年埼玉県大宮市立高等学校として開校、1963(昭和38)年に埼玉県大宮西高校と改称、1994(平成6)年に大宮市立大宮西高校、2001(平成13)年にさいたま市立大宮西高校となり、今年で58周年を迎える。

 2019(平成31)年4月に開校した中高一貫の市立大宮国際中学に改編され、2020年3月に在校生が卒業し「さいたま市立大宮西高校」は歴史の幕を閉じる。

 生徒満足度95.8%(さいたま市教育委員会調査)、生徒の自主性を重んじ文化祭、体育祭などの学校行事は生徒中心で運営、勉強、行事、部活の全てに全力投球する校風が特徴。同校で学び卒業した1期生~56期生の生徒たちの閉校をしのぶ思いを受け、有志が中心となり、学校の許可・協力を得て、動画の制作や、「ありがとう西高!」新聞の発行、最後の文化祭でのステージ参加など、1年前からさまざまな取り組みを行っている。

 閉校を目前に、最後のイベントとして、3月16日~20日は「ホームカミングウィーク」、20日に「思い出授業」、21日に「閉校式」「大同窓会」を行う。

 「ホームカミングウィーク」は、同校校舎内を自由に見学できる。卒業生に限らず、地域の人も入場可能。西高の歴史が分かる資料や、各年代の思い出の写真を展示する予定。実行委員会の酒井英典さんは「4月になると校舎自体の取り壊しが始まる。校舎に入れる最後の機会なので思い出に浸りに来てほしい」と呼び掛ける。

 「思い出授業」は、「伝説の先生方」による特別授業で、「西高の思い出」「教え子エピソード」「今だから伝えられること」などを「講義」する。「内容は先生たちにお任せしているので僕たちも楽しみにしている」と酒井さん。「祝日の日に行うので、多くの人に来ていただきたい。公共の交通機関をご利用の上、事前に申し込みいただけるとありがたい」とも。

 「閉校式」はパレスホテル大宮で行い、「卒業式のようなフォーマルな」式典が行われる。西高関係者のみの参加となる。「大同窓会」は、卒業生、PTA、保護者の参加が可能。全国大会常連だったダンス部OGのパフォーマンス、「学校のアイドルだった」バトン部OGのパフォーマンス、この日のために撮影した西高ムービーの公開などを行う。

 今回のイベント開催に当たり、全ての卒業生には実行委員会からのイベントの案内が送られていない。酒井さんは「現役生に近い2~3世代には先生方から連絡していただいているが、それ以外の皆さんには案内を送付できる住所情報などがない。ラジオCM、SNSを通じた広報を、プロジェクトチームを作り行っている」と話す。2月3日からは大宮駅コンコースに巨大なフラッグが掲げられ、それを見た卒業生がSNSを通じて拡散するなど話題となっている。

 酒井さんは「今でも閉校してほしくない思いはあるが、人口が減っている社会では仕方のないこと。まさか自分の母校がという思いはあるが、まだ西高があるうちに閉校を知ることができ、母校にお別れができることは幸せかもしれない。卒業生や先生方、保護者の方皆で西高が無くなる寂しい気持ちを共有し、その気持ちに区切りをつけることができるイベントにしたい。できる限りの卒業生に声を掛けてもらって、一人でも多くの人に参加してもらえたら」と呼び掛ける。

イベントの開催時間などは特設ページを参照のこと。

*こちらのイベントは新型コロナウイルスの影響で、各イベントごとに中止や延期の措置が取られています。特設ページでご確認ください。

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