「節談説教(ふしだんせっきょう)布教大会関東」が9月11日、浄土真宗東本願寺派生應山「安楽寺」(さいたま市大宮区桜木町1)で開かれる。主催は節談説教研究会。
今大会では、廣陵兼純師(石川県満覚寺)、柳衛法舟師(静岡県成真寺)、吉弘一秀師(千葉県西光寺)、平成人師(神奈川県真楽寺)、岩崎一道師(埼玉県安楽寺)の5人の布教使が高座に上がり節談説教を行う。
節談説教は、親鸞聖人や本願寺8代の蓮如上人が伝えた仏の教えを独特の節まわしや身ぶり手ぶりを交え、例え話などを用いて分かりやすく説く浄土真宗の伝統的な布教法。平安時代末期から鎌倉時代に始まり江戸時代に発展したもので、落語や講談など日本の伝統話芸にも影響を及ぼしたといわれている。
昭和の仏教近代化に伴い「前近代的」とされて一度は衰退したが、俳優・漫談師で、芸能研究者でもあった小沢昭一さんが遺(のこ)した録音をきっかけに復活の機運が高まった。2006(平成18)年に築地本願寺で披露されると満席の反響を呼び、翌2007(平成19)年には「節談説教研究会」が発足。当初6人だった同会は現在120人にまで規模を拡大し、若手の後継者を育てながら、2027年の結成20周年に向けて活動を続けている。
節談説教研究会事務局の府越義博師は「畳の高座に上がって説教する『高座説教』は浄土真宗で伝わってきたスタイル。節談説教は江戸でも地方でも大衆の娯楽の一つだった。昔の台本には5日間の開催で、朝昼晩と3座あり、1座が2席なので1日6席、5日間で合計30席設けられていたことが記されている。1席を25分としているのは、正座の限界が25分で、それ以上だと集中力が切れて、みんな説教を聞かなくなるから」と話す。
安楽寺の岩崎一道師は「宗派は関係なく、誰でも参加できる。珍しい説教なので、ぜひ来てもらえたら」と呼びかける。
開催時間は12時30分~16時ごろ。入場無料。