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大宮の「鉄道ふれあいフェア」に8万人-特別運行のSLには長い列

1.7キロの試験運転線を走るC12とカメラを構える来場者。この車両も、かつて同センターで復元された。

1.7キロの試験運転線を走るC12とカメラを構える来場者。この車両も、かつて同センターで復元された。

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 大宮駅と周辺などで5月24日、「鉄道のまち大宮 鉄道ふれあいフェア」が開かれ、会場とその周辺は鉄道ファンを中心に約8万人の来場者で終日にぎわいを見せた。

「空飛ぶディーゼル機関車」に歓声

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 同フェアは、JR東日本の大宮総合車両センター(旧大宮工場)で1991年から毎年行われている鉄道ファンに人気のイベント。JR東日本管内で最大規模の同センターは、全国で走る蒸気機関車のほとんどを復元してきたことでも有名で、鉄道ファンにとっては聖地の一つに数えられている。24回目を迎える今年は、同工場の操業120周年を記念してさいたま市と共催し、大宮駅構内や周辺の商店街など複数会場でさまざまなイベントが繰り広げられた。

 メーン会場となる同センターでは、同フェア初の蒸気機関車の試乗会が行われ、前日から延び始めた整理券を求める列は、ピーク時には大栄橋を渡り東口まで延びた。鉄道が好きな友人と来た小6の児童は「今日は事件。都会に機関車が走ったから」と興奮冷めやらぬ様子。東京から来場した家族は「SLに乗ることができず残念。代わりに工場内を走る特殊車両に乗ることができた」と話していた。地元の中学生5人組は前日から並ぶほどの鉄道ファン。「国鉄205系の車掌室の窓」「グリーン車のステッカー」、限定本などの「お宝」を手に入れ満足そうな表情を見せた。

 同センターの松田明所長は「今回初めて市と共催したことで、来場者数も例年より多いようだ。鉄道ファンのみならず、近隣を中心に親子連れの来場が多く、より多くの人に楽しんでいただけたのでは」と話す。「来年のことはまだ分からないが、センターや大宮駅とともに発展してきた『鉄道のまち大宮』を、これからも多くの方に知っていただき楽しんでいただければ」とも。

 大宮駅東口の銀座通りでは同センターで製作した「E7系ミニ新幹線」の出発式が行われたほか、各会場も朝から多くの人出でにぎわった。来年は大宮駅開業130周年を迎え、JR東日本とさいたま市は記念行事を計画中。「鉄道のまち大宮」がますます加速しそうだ。

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