初心者向け陶芸講座「土と遊ぼう1日体験」が6月14日、「陶芸会館やきものの城 宮原教室」(さいたま市北区東大成町2)で開催された。
公益財団法人「陶芸文化振興財団」が運営する同館。日本の「城」のような外観を特徴とする同館は、大宮駅西口の「ロケットビル」なども手がけた山口伸廣さんの設計によるもので、1997(平成9)年に完成した。工房や窯室(ようしつ)のほか、美術館や陶芸文庫室も併設している。
特別講座は年3回企画。「陶芸に初めて挑戦する人や始めたばかりの人にも簡単に、かわいい作品が作れることを知ってほしい」と教室スタッフの藤田三恵子さんが担当し、通常の講座にはないデザインを用意する。第1回となる同日は、たたら作りの「靴の小物入れ」講座に初心者2人が参加した。信楽焼に使われる陶土を板状に伸ばし、型紙に合わせてパーツを作った。手順通り組み立てると、ベビーサイズの靴が出来上がった。作品はこの後、乾燥、素焼き、釉薬(ゆうやく)がけ、本焼きの工程を経て、受講生に届けられる。
藤田さんは20年ほど前、同財団わらび教室の「今日からあなたも陶芸家」という電柱広告を見て入会。陶芸に夢中になり、CADオペレーターから陶芸教室スタッフに転職した。「釉薬の加減、焼き窯内での位置によって、色の濃さやかすれなど、焼き上がりに違いが出る。二つとして同じ物が作れないのが陶芸の面白さ」と話す。
講座を行った工房では、10人程度の会員が制作に取り組んだ。藤田さんは「教室では、粘土と釉薬をそれぞれ約20種類以上常備している。陶芸は作り方が分かれば、誰でも多彩な作品を作ることができる。年間を通して、手びねりとろくろの一日体験、食器セットを作る陶芸入門講座(全3回)を受け付けているので、気軽に体験して陶芸の楽しさを知ってもらえたら」と話す。
参加した70代女性は「工程の一つ一つを丁寧に教えてもらえたので、無事にかわいい作品を作ることができた。焼き上がりが楽しみ」と話していた。
「土と遊ぼう1日体験」は、9月13日に「手おけ型花入れ作り講座」、11月15日に来年の干支(えと)にちなんで「羊の置物作り講座」を開講予定。受講料は各回3,000円(材料費込み)。定員8人。