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「クリエーターのための権利の本」重版記念セミナーが大宮で 著作権を平易に

著者の「メガネさん」こと大串さん

著者の「メガネさん」こと大串さん

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 「著作権トラブル解決のバイブル クリエーターのための権利の本」の著者で、mgnの大串肇さんと編集者の小関匡さんが重版記念セミナーを2月9日、大宮の貸会議室6F(さいたま市大宮区宮町1)で開催する。主催はチエモ。

イラストが豊富で親しみやすい「著作権トラブル解決のバイブル クリエーターのための権利の本」

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 一昨年にキュレーションサイトの問題がネットで大きな話題になったこともあり、「著作権」などの権利について関心が集まっている昨今、「既存の著作権の本は専門家でもない限り、難しいし、つまらない。法律の専門家ではない人が読んでも分かりやすい、面白い権利関係の本」を出したいと編集者の小関さんが自ら企画したという同本。

 出版前から販売サイトでカテゴリ1位になるなど話題となり、昨年9月末に出版直後から売れ続け、2週間で重版となった。

 著者はIT会社経営の大串肇さん、同社員の齋木さん、デザイナーの北村崇さん、ブロガーの染谷昌利さん、イラストレーターの角田綾佳さん、会社社長でデザイナーの古賀海人さん、それぞれ自身の仕事を通じ、著作権に関わりのあるメンバーと、知財訴訟、アート、エンターテインメント、デザイン、IT分野の契約の専門家である弁護士の木村剛大さんの7人。

 「著作権の本は売れない」という出版業界での認識を覆すことができたのは、「『法律の専門家ではなく、現場のクリエーターが実際に起こった権利関係のトラブルについて、対処方法も含めて解説する本』というコンセプトの下、現役で活躍するクリエーターたちがそれぞれの言葉で書いたから。クリエーター目線で、専門用語は少ない」と小関さんは話す。「内容は全て専門の弁護士が監修しているので、間違いがない」とも。

 分かりやすい内容にするため、小関さん自身は「木村先生から山ほど提供された専門的で長い判例の資料を必死に読み解いた」と振り返る。

 セミナーでは、「著作権って何?」という基本事項や、実際の事例から著作権の侵害を学ぶ、著作権を侵害しないためにクリエーターが注意しなければならないことなどを、本同様分かりやすく説明する。

 大串さんは「小関さんから企画を聞いた瞬間に『これは行ける』と確信した。ウェブ制作を通じて、著作権などの権利関係には非常に気を付けて対応しているが、既存本は分かりにくく、ネットの情報を精査するのも難しいと感じていた。執筆中は弁護士の先生を交え、オンラインで著作者同志活発に意見交換をし、改めて勉強になったし、クリエーターだけでなく、情報発信をする人すべてに関わる問題だと思った。クリエーターに限らず、いろいろな人に聞きに来ていただけたら」と呼び掛ける。

 開催時間は17時~19時(受付は16時45分~)。参加費は、早割=1,500円(要事前申し込み、20人まで)、通常=2,000円。当日参加は通常料金。

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