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さいたまの子育て支援施設「しばふハウス」で夏祭り 子ども時代の夏を楽しんで

ヨーヨー釣りを楽しむ子どもたち

ヨーヨー釣りを楽しむ子どもたち

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 さいたま市の子育て支援フリースペース「しばふハウス」(さいたま市中央区本町西4)で7月22日~24日の3日間、「夏祭り」が行われた。

準備をするスタッフと三尾さん

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 2016(平成28)年9月、そば店跡に開設した同施設。アプローチの人工芝、クッション敷きの室内床、壁一面の大きな黒板が特徴で、子どもの遊び場・保護者や地域住民の交流の場として、スペース開放、貸し切り利用・学習キッズクラブの運営を行うほか、家で使わなくなったものを集めたバザー、ハロウィーンイベントなども行う。

 夏祭りは2017(平成29)年、スーパーボールすくい、射的、輪投げで始め、以来毎年開催している。同施設を運営している三尾新さんは「2020年からは子どもたちが自主的に考えて企画運営した店も登場し、毎年規模が大きくなってきた」と話す。コロナ禍中も感染対策をしながら継続して開いた。「大人にとっては毎年来る夏の1回だが、子どもにとっての1年は大切。今の学年でできる経験は今しかできない」と力を込める。

 準備は、事前に子どもスタッフ、大人スタッフを募集し、企画から一緒に行った。三尾さんは「かき氷は子どもスタッフの発案。当日も子どもスタッフも運営を行い、現金のやりとりなど本物のやりとりを自分たちでやってみることを経験してほしい」と話す。スタッフの中学2年の女子生徒は「年齢関係なく、みんなでできるのが楽しい。お客さんが喜んでいるのを見ると自分もうれしくなる」とほほ笑む。

 期間中、浴衣姿で友達と連れ立って来る子どもたち、親子など3日間で延べ3000人がスーパーボールすくい、射的などを楽んだ。三尾さんは「コロナ禍の開催で、反対の声や意見を頂くこともあるが、多くの人に来てもらえて、良かった、楽しかったという声を聞けてほっとしている」と話す。

 同施設は、来春ごろまでには現在の場所からの撤退を余儀なくされており、現在の場所での夏祭りは今回が最後となる。三尾さんは「今来てくれている子どもたちが引き続き来られるような場所へ移転できたらと、場所を探している。子どもたちが成長していく姿を見守っていきたい」と力を込める。

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