大宮公園小動物園(さいたま市大宮区高鼻町4)に新たな仲間として雌のカピバラ1頭と、雄と雌のマーラ2頭が加わる。検疫などを終えたマーラの一般公開が始まっており、カピバラも環境に慣れ次第公開される。
3頭は7月6日、生まれ育った埼玉県こども動物自然公園(東松山市)から同園に来た。ふんなどを中心に寄生虫や病原菌がいないかを調べる検疫や、新たな飼育環境に慣れさせる準備が進められていた。新たな仲間となるカピバラは2018(平成30)年生まれの7歳で、名前は「ヘチマ」。マーラは雄6歳と雌10歳でまだ名はないが、今後、同園で名前を決める予定だという。
同園は、大宮公園内にあり大宮氷川神社参道からも近く、散歩がてら気軽に訪れられるのが特長。「小動物園」という名ながら、園内では、ツキノワグマやオオフラミンゴなど約50種350点の動物や鳥を飼育している。同園で生まれ育ったカピバラの「ピース」は愛くるしい動作から来園者の人気が高かったが、3月に老衰のため11歳で死んだ。
カピバラ不在となったことから、同園やこども動物自然公園を管轄する埼玉県公園緑地協会が対応を協議。こども動物自然公園で育ったカピバラの移動を決めた。併せて小動物園では初めての飼育となるマーラの移動も決まった。カピバラの体長は約120センチ。マーラは約60センチ。どちらもげっ歯目テンジクネズミ科の動物で、特にカピバラはげっ歯目の中では最大という。同園は「園にいるテンジクネズミ(モルモット)と同じげっ歯目。それぞれどのような違いがあるか、ぜひ比較して観察してみてほしい」と呼びかける。
3頭は検疫を終えた後、ピースが暮らしていたエリアで飼育する予定。検疫と並行して飼育舎の改修を進めるほか、温水施設や温ヒーターを完備した水浴びができる池のある飼育場には、夏場の日よけ幕を設置する。
同園飼育係の鈴木七海さんは3月にピースをみとった一人。「のびのびと暮らしていた。カピバラの平均寿命は10年ほどなので11歳は高齢と言えるが、急にいなくなって寂しかった」と話す。今は新しい仲間たちを温かく迎え入れようと「『ヘチマ』とマーラがここで元気に暮らし、大勢の人たちの人気者になれるよう見守っていきたい」と決意を新たにする。
開園時間は10時~16時。月曜休園(月曜が祝日の場合は翌日)。入園無料。