学童クラブ「わかたけkids(キッズ)」(さいたま市見沼区南中野)で7月29日、養蜂家「VEGE(ベジ)はちみつファーム」による「はちみつワークショップ」が行われ、幼児から大人まで25人ほどが参加した。
今年4月にオープンした同学童。地域農家のアドバイスを受けて育てるミニ菜園や近隣の森での自然体験、書道や英語などの課外レッスンなど、子どもたちが安心して過ごしながら「やってみたい」を経験できる保育を目指している。今回のワークショップは「知らない間に生活に深く関わっている」ミツバチのことを、学童に通う子どもたちや保護者、地域の方にも知ってもらおうと企画した。
講師を務める「VEGEはちみつファーム」の伊藤頌子さんと田中真由美さんは「ミツバチを相棒にして野菜も作る」見沼田んぼの養蜂家。今回のワークショップでは「はちみつのはなし」や「ミツバチクイズ」、ハチの巣・ミツロウ観察、野菜の花で受粉などの体験を行った。
「はちみつのはなし」は、田中さんの「どこでミツバチを見たことある?」という問いかけでスタート。子どもたちの「シロツメクサの花にいた」「イチゴ狩りの時に見た」などの反応を拾いながら、ミツバチの「蜜の採取」と「受粉」について説明し、「ミツバチが花粉を運んで、野菜作りを手伝ってくれている」と話した。続けて、「働きバチ(雌バチ)、女王バチ、雄バチ」の違いと役割を解説。「雄バチは働きバチにご飯をもらっていつもゴロゴロ。ただ、冬になったら巣箱を追い出されるし、交尾を果たしたら死んでしまう」と話すと、大人たちからは「幸せとは何かを考えさせられる」というつぶやきも。養蜂の様子については、写真だけでなく、実際にミツバチがすんでいる巣箱や作業着なども見せながら紹介した。
クイズタイムでは「ミツバチマニア」的な問いを多数出題。解答場面で「働きバチの寿命は1カ月、一生の間に作る量はティースプーン1杯程度」「1キロの蜂蜜を作るには、花と巣を400万回往復する必要がある」と田中さんが明かすと子どもも大人もどよめき、「蜂蜜がそんなに貴重なものだったとは」「大切に食べなきゃ」などの声が上がった。
ワークショップ終了後、参加した小学生は「ハチが良い働きをしてくれていることを初めて知った」「蜂蜜がどうやってできるか分かった」と話していた。保護者からは、「夏休みに特別な経験ができた」という声も。伊藤さんは「ささやかなワークショップだが、自然を大切にする気持ちや、生き物への興味につながっていたら幸い」と振り返る。