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さいたま市立漫画会館で「魔夜峰央原画展」 私物や愛用品も

サイン会でサインをする魔夜さん

サイン会でサインをする魔夜さん

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 「画業50周年記念魔夜峰央原画展」が現在、さいたま市立漫画会館(さいたま市北区盆栽町)で開催されている。

ファンからの質問に答える魔夜峰央さん

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 代表作「パタリロ!」の連載が1978(昭和53)年に始まり、2023年現在も連載中の漫画家・魔夜峰央さん。画業50周年を記念し、50年にわたる原作漫画の原画のほか、魔夜さんの私物や愛用品などを展示している。

 9月24日に行われた魔夜さんのミニトークショー&サイン会には、50人の定員のところ427人の応募があった。埼玉県内が半数、その他は全国からの応募だったという。中には「魔夜作品が好きで、5年前にアメリカから日本に移住してきた」という熱烈なファンや、40数年来のファンという人も多く、クックロビン音頭と共にファンからの「ミーちゃん画業50周年おめでとう」の声で魔夜さんが登場すると会場は盛り上がりを見せた。

 トークショーは、参加者からの質問に答える形で行われた。ファンからの質問に一つ一つ、ユーモアたっぷりに答える魔夜さんにファンは笑顔を見せた。サイン会でも、魔夜さんはファン一人一人と丁寧に言葉を交わしながらサインと記念撮影に応えた。プレゼント持参のファンも多かった。

 魔夜さんの作品を多数出版している白泉社の協力で「黄金のパタリロ像」もフォトスポットとして公開し、特別展示している。

 写真を撮っていた、さいたま市の女性と神奈川県横浜市の男性は、今回のイベントで知り合ったという。40年来のファンである2人は「共通の好きなものがあるので、すぐ仲良くなれた」と話す。今回初めて魔夜さんに会ったという女性は「やはり、すてき。ユーモアがあって優しくて、オーラがあった」と感激した様子を見せていた。

 同館学芸員の石田留美子さんは「展覧会場では、魔夜作品の代表的なモチーフである『薔薇(バラ)』をテーマに、バラ農家「ROSE LABO(ローズラボ)」(深谷市)の協力で、会場を『埼玉の薔薇』の香りで満たしている」と話す。常設展示室では、北沢楽天の描いた約百年前の「薔薇」の掛軸も展示し、北沢楽天と魔夜峰央の2つの「薔薇」を楽しむことができるようにしている。

 開館時間は9時~16時30分。入館無料。11月26日まで。学芸員が展示解説を行う手話通訳付きのギャラリートークは10月15日、11月19日にも予定する。

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