多世代交流の食卓時間「みんなの食堂」が8月28日、地域コミュニティーカフェ「ココル」(さいたま市大宮区大成町2)で開かれた。主催は「大成こども食堂」と同店。
「大成こども食堂」代表の関口幸代さんは元保育士。子育てアドバイザーとして相談を受けるなど、地域の子育てママを支える活動する中、「頑張るママたちの負担を少しでも軽くして、ホッと一息ついてもらえたら」と今年4月、ココル店主の都築公子さんの協力を得て「大成町2丁目自治会館」(同区)でこども食堂を立ち上げた。
子どものいる家庭を中心に呼びかけつつ、「誰でも参加可能」として同食堂を始めたが、シニアの参加が思った以上に多かったという。「ならば、多世代が集まる『みんなの食堂』をやってみよう」と、同店で多世代交流の食堂を企画。初回の7月は食事提供のみでイベントなどはなかったが、参加者からは「楽しかった。また来たい」という声が寄せられた。関口さんは「実際に開いてみて、『誰かと会って気軽に話せる場所』が求められていることを知った。子育て家庭は夜の部の参加が多く、日中の仕事を終えてから来る家庭が多い」と振り返る。
今回も前回同様、メニューはカレーとマカロニサラダ。第1部・第2部共に定員30人の席は予約で埋まった。夕方の第1部には主に、地域の70~80代が来店した。前回のアンケートで聞き取った困り事や心配事に多く挙げられた「健康」「お金」について、地域の専門家を呼び、ミニ講座と相談会などを開いた。
管理栄養士で「まちのほけんしつ」などで活動する水島知子さんは「食と睡眠」をテーマに話し、「眠れない」「足をつりやすい」など日常の悩みに栄養学の観点から回答。同店近くにある城北信用金庫大宮支店の行員も訪れ、「年金相談」についての案内を配布しながら、簡単な質問に答えていた。初めて参加したという98歳の女性は「食事もおいしく、楽しかった。手押し車で歩いて来たかいがあった。一人暮らしなのでこうやって皆さんと集まれるのは良い」と満足げに話していた。
都築さんは「子どもから大人まで地域の人がつながることのできる『みんなの居場所』にしたいと考えてカフェを開いた。こうして地元の皆さんと一緒に活動できることがうれしい」と話し、関口さんは「人生の先輩たちの思い出話から、私たちが学ぶことも多い。子育て家庭の家事を少しでも楽にして、『ここに来たら気持ちが晴れる』と思ってもらえる場所にしたい」と意気込む。
次回は9月25日。参加費は、大人(16歳以上)=300円、子ども=100円。完全予約制。