手描きイラストで「コマ撮りアニメ」を作る小学生向け講座が8月27日、「三井金属あげおコミュニティセンター」(上尾市柏座4)2階アトリエで開かれた。主催はNPO法人「マダムウィッチーズ」。
講師を担当するのは、同NPOの「子育て支援事業Dulces(ドルセ)」宇野ジェシさん。毎月、登録講師による託児付きイベントを企画・運営する傍ら、専門で学んだグラフィックデザインの知識や小・中学校ICT支援員の経験を生かし、子育てママ向けのデザインアプリ活用講座や子ども向けプログラミング教室などを開いている。
夏休みはプログラミングワークショップとして、小学校低学年向けの「おりがみパズル」、特別支援学級に通う親子向け「カレーライスを作ろう」、高学年向け「こまどりアニメを作ろう」の3つの講座を開催。コマ撮りアニメの回には小学4年以上の児童4人が参加し、同NPO運営の障害者就労継続支援B型カフェ「魔女カフェ」の利用者でスタッフの「ちのっち」さんがアシスタントを務めた。
宇野さんが「コマ撮りアニメがどんなものか知っている人はいる?」と聞くと、手を挙げたのは1人。制作に取りかかる前に、人気アニメ作品のクレイアニメーションを例に挙げ、近年のデジタル技術を駆使したアニメーションと比べながらコマ撮りアニメの特徴について説明した。作品づくりは、キャラクターや場面を書き込む「設定シート」と「絵コンテシート」の記入からスタート。「肉まん」モチーフのキャラクターや「雲の上の世界」など、それぞれ描きたいストーリーを想像しながら黙々と書き込んでいた。
シート完成後は、キャラクターや背景画を色鉛筆やペンなどで描いて切り取り、撮影素材を準備。固定しやすい場所を見つけて、コマ撮りアニメーションアプリを使って撮影した。「これじゃ駄目だ」と繰り返し撮り直していた小学5年生の「そうし」君は、オリジナルキャラクター2人が冒険に出る最初の数秒間の映像を時間内に完成させた。「絵は普段あまり描かないが、アニメ作りをしてみたくて参加した。今日作ってみて楽しかった。自分で描くのが好きになった」と達成感をにじませていた。
宇野さんが子ども向けプログラミングワークショップを始めたきっかけは、自身の子育てでの悩みだったという。「自分で考えて行動する経験をしてほしい。失敗してもいい、失敗した後にどうするかが大事。ワークショップを通して少しでも気づいてもらえたら」と期待を込める。