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さいたまの創業55年のホルモン卸「一色」がオンラインショップ 冷凍自販機も

セントラルキッチン前で商品を手にする社員

セントラルキッチン前で商品を手にする社員

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 牛豚肉のホルモン専門卸「一色」(さいたま市中央区本町東7)が1月20日、オンラインショップを開設した。

直売所に設置した冷凍自販機でもつ鍋セットや牛ホルモンミックスを24時間販売する

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 牛豚の内臓肉専門の卸として1968(昭和43)年に創業した同社。2016(平成28)年には直売所を本社脇に開設し、一般客にもホルモンを小売りしている。オンラインショップには、もつ鍋セット(2~3人前=2,000円)、味付け済みの「牛ミックスホルモン」(2人前400グラム=2,100円)などの冷凍商品12種をそろえる。

 コロナ禍で外食の機会が減ったことにより家庭で調理できる食材の需要が増え、直売所は混雑することも多いという。取締役統括本部長の竹内洋記さんは「直売所で対応できるお客さまの数には限界がある。通信販売でより多くのお客さまに対応し、一色のホルモンを全国の方に知ってほしいと考えていた」と話す。昨年末にセントラルキッチンが完成し、増産に対応できる体制が整ったことから、オンラインショップでの販売を始めた。

 商品開発の中心となるのは、2020年3月まで同社直営の「ホルモン焼 礼」で店長を務めた木村剛さん。「家庭で店の味が楽しめる」ことをコンセプトに、下処理や包丁の入れ方を工夫して、食べやすさにもこだわったという。「牛のハツ、小腸、ギアラ、サンドミノを使った牛ミックスホルモンは、うちのホルモンの良さを一番分かっていただけると思う。店で出していたものと同じみそ系の味付けで、解凍して焼くだけでプロの味を再現できる」と薦める。牛小腸300グラムと特製スープのもつ鍋セットは、しお味としょうゆ味の2種類を用意。今後は客の声も取り入れながら、新たな味の開発も考えていくという。オンラインショップ限定の新商品として、牛ミノみそ(200グラム=1,750円)、牛小腸(コプチャン)みそ(200グラム=1,620円)の2商品も用意した。

 商品はオリジナルロゴ入りのギフトボックスに入れて配送。包装紙や紙袋も有料で用意し、贈答用の需要にも応える。竹内さんは「ホルモンはお酒と一緒におつまみとして食べる印象が強いかもしれないが、牛ハラミや伊万里牛の煮込みハンバーグなど、大人から子どもまで食べられる商品もそろえている。ホルモン好きな方への贈り物には牛ミックスホルモン、忙しい方には自宅用に温めるだけで食べられる牛タンシチューなど、シチュエーションに合わせて選んでもらえれば」と話す。

 2月11日からは直売所に冷凍自販機を設置し、もつ鍋セットを中心に、ホルモンを24時間購入できるようにする。竹内さんは「おいしいものを安く提供できることが卸問屋ならではの強み。ここでしか買えないホルモンを、オンラインショップと自販機で手軽に食卓まで届けたい」と意気込む。

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