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岩槻で「ZANGAI展」 生活や創作を通して生まれたアートを展示

企画のきっかけになった堤直人さんの作品

企画のきっかけになった堤直人さんの作品

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 アートスペース「LivingRoom(リビングルーム)」(「シェアキッチンChaTora」さいたま市岩槻区本町4)が毎週木曜、参加型アート展「ZANGAI(ザンガイ)」を開催している。主催は店主の「ぬくもりゆーじん」さん。

展示の仕方は毎週変わる

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 ぬくもりさんは 建築デザイナーとして中東、アジア十数カ国のプロジェクトに携わり、約15年間、海外で勤務。昨年帰国し、現在、アーツカウンシルさいたまの研究アソシエイトとして、アートスペースについての研究に取り組んでいる。

 今回のアート展は、研究テーマにも関わる「地域の誰もが参加できるアート企画」について、ぬくもりさんが仲間と話し合う中で立ち上げた企画。「壊れたのに手元にある物には、必ず何らかの思い出や目的がある。それをZANGAIという作品として集めたら面白いのではないかと思った」と、ぬくもりさんは話す。さいたま国際芸術祭のサポーター仲間に声をかけ、作家4人で展示を始めたところ、来場して関心を持った人から作品の持ち込みがあり、展示数は日に日に増えているという。

 会場には、創作活動の中で生まれた破材を組み合わせたり縫い合わせたりした物から、割れたわん、押入れの奥にしまっていた思い出の品まで、参加者それぞれの大切なZANGAIが集まる。堤直人さんの作品は、原爆をテーマに広島で展示した作品のパーツを組み合わせ、新たに創作したものを展示。矢ケ崎健治さんは、約8年間にためたホチキス針を集めて立体作品にした。作家の「S.Yasu&ChisakoSUZUKI」さんは、衣服からほつれて出た糸や道端で拾った特徴のある金具などを、使い捨て社会生活への警鐘の意味を込めて並べている。会場がシェアキッチンという都合上、毎週搬入搬出を行うため、作品の位置だけでなく形も変わることがあるという。

 ぬくもりさんは「展示を見た人が自分もZANGAIを持ってるかもしれない。展示してみたいと思って気軽に参加してくれれば。今後も気軽にアートを楽しめる場として商店街を盛り上げていきたい」と話す。

 開催は木曜の14時~21時。入場無料。飲食物の持ち込み可。作品の出展も無料で受け付けている。11月28日まで。

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