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さいたま育ちのチェロ奏者飯島奏人さんの曲、スカイツリーのエレベーターに採用

演奏の合間のトークも魅力の飯島さん

演奏の合間のトークも魅力の飯島さん

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 さいたま市中央区で育った若手チェロ奏者の飯島奏人さんが作曲、演奏する弦楽五重奏の音楽が、1月末から東京スカイツリーの展望台へのエレベーター内で流れている。

さいたま育ちの若手チェロ奏者飯島奏人さん

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 東京で生まれ、3~4歳の時にさいたま市中央区に引っ越してきた飯島さん。小中高とさいたまで育った。9歳から大宮のヤマハ教室でチェロを始めたが、「あまり真面目に練習しなかった」という。中学3年生の時に恩師となる先生に出会い、本気で音楽に取り組み始めた。「ずいぶん遅いスタートだと思う」とほほ笑む。

 東京音楽大学でチェロを専攻し、現在は弦楽五重奏の「ピトレ弦楽奏団」、チェロカルテットの「ゴーシュ」を中心に活動中。さいたまのカフェやフリーマーケットで演奏することもある。曲のジャンルはクラシック、ジャズ、ロックまでさまざま。聴きにくる人や季節に合わせ選曲し、「聴く人も弾く人も楽しめる」音楽を心掛ける。時にチェロを打楽器のようにたたいたりするスタイルなども独特。NHK大河ドラマ「花燃ゆ」ではダンスシーンの曲の演奏と出演もし、柔軟でアイデア豊富なスタイルが評価され仕事の幅は広がっている。

 今回の曲は、雅楽の越天楽という曲をモチーフに「春」「夏」「秋」「冬」をイメージした4曲。「展望台へのわくわくした気持ちを盛り上げるような曲にした。夏は日本の祭り、冬はしんしんとした冷たい空気を表現」という。曲は、エレベーターで上昇するイメージのCG映像とともに楽しめる。

 展望台へのエレベーターは4基あり、それぞれ違う曲が流れる。「全部聞いてみたいという方は、4回以上スカイツリーに来ていただければ」と飯島さん。「展望台までの50秒間に日本の四季を詰め込んだ。すでにスカイツリーに行ったことがある人も、まだの方もぜひ聴きに来てほしい」と呼び掛ける。

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