
高齢者施設の庭園が、この日は高校生のステージに。熊谷商業高等学校吹奏楽部の演奏に、利用者から手拍子や笑顔が広がり、世代を超えて音楽を楽しむ時間となりました。
高齢者デイサービス・居宅介護支援事業を運営する特定非営利活動法人桃園(所在地:埼玉県熊谷市)は、高校生の社会貢献と音楽を通じた世代交流をテーマに、4月29日、はぐさ桃園の庭園で熊谷商業高等学校吹奏楽部による「桃園 新緑の庭園コンサート」を開催しました。
子どもから100歳まで、音楽でつながった庭園コンサート
本イベントには、熊谷商業高等学校吹奏楽部16名、教員3名、介護関係者5名、近隣住民12名、施設利用者25名、職員10名の総勢71名が参加しました。
地域からは未就学児を連れた親子2組も来場。子どもから高校生、高齢者まで、幅広い世代が同じ場所に集まり、吹奏楽の演奏を楽しみました。
演奏が始まると、利用者が音楽に合わせて踊ったり、手拍子を送ったりする姿も見られ、演奏する高校生と聴く高齢者という関係を超えて、会場全体で音楽を楽しむ時間となりました。
また、高校生にとっては100歳の利用者をはじめとする高齢者と直接ふれあう機会となる一方、地域の子どもたちにとっても、高校生の演奏や高齢者施設に自然に触れる機会となりました。
高校生が学校で培った力を地域のために生かし、未就学児から100歳の高齢者までが一つの場所に集う。福祉施設が世代を超えて人と人をつなぐ地域交流の場となったことが、今回の大きな成果です。
「学校外での演奏が貴重な経験に」吹奏楽部からも喜びの声
熊谷商業高等学校 吹奏楽部 部長 コメント
これまで学校外での演奏機会があまりなかった私たちにとって、今回の訪問演奏はとても素晴らしく、また貴重な経験になりました。
利用者の方々が演奏にのせて踊って下さったり、手拍子を交えながら楽しい時間を一緒に過ごしてくださったりしたことは、今でも印象に残っています。
聴いてくださった利用者の方々や地域の皆様、そしてさまざまな準備をしてくださった職員の方々に、あらためて感謝申し上げます。
ありがとうございました。
一度きりの交流から、地域に根付く取り組みへ
特定非営利活動法人桃園では、今回の「新緑の庭園コンサート」で生まれた交流を一度きりで終わらせず、11月3日に熊谷商業高等学校吹奏楽部を再び招き、秋の庭園コンサートを開催する予定です。
高校生が部活動で培った力を地域のために生かし、高齢者にとっても若い世代とふれあう機会をつくる。こうした世代を超えて互いに刺激を受けられる関係を、継続的な地域交流へと育てていきたいと考えています。
今後も桃園は、福祉施設を高齢者だけの場所にするのではなく、学生や子ども、地域住民などさまざまな世代が集い、交流できる場所を目指します。地域の学校や団体とも連携しながら、若い世代の社会貢献の機会づくりと、高齢者が地域とのつながりを持ち続けられる環境づくりに取り組んでまいります。
特定非営利活動法人桃園について
特定非営利活動法人桃園は、埼玉県熊谷市で高齢者デイサービス「はぐさ桃園」および居宅介護支援事業所を運営しています。
高齢者が住み慣れた地域で生活を続けられるよう支援するとともに、学生や子ども、地域住民との交流を通じて、高齢者施設を世代を超えて人がつながる地域の場にすることを目指しています。
法人名: 特定非営利活動法人桃園
所在地: 埼玉県熊谷市
事業内容: 通所介護事業、居宅介護支援事業
公式サイト:https://hagusa-touen.jp/
お問い合わせ: TEL 048-524-9507
担当者コメント

交流のため身だしなみを整える「ももたろう」
[特定非営利活動法人桃園 広報 ももたろう]今回のコンサートで一番うれしかったのは、高校生と高齢者がお互いに楽しんでいる姿を見ることができたことです。高校生が学校で培った力を地域のために発揮し、利用者はその演奏に手拍子や笑顔で応える。さらに、地域の親子にも参加していただき、未就学児から100歳の方までが同じ場所で音楽を楽しむことができました。
介護施設は、介護が必要な方だけの場所ではありません。子どもや学生、地域の方が自然に訪れ、高齢者と出会える場所にもできると考えています。
今回生まれたつながりを一度きりで終わらせず、これからも若い世代が地域で活躍でき、高齢者も地域とのつながりを持ち続けられる機会をつくっていきたいと思います。

庭園で演奏する高校生と、それを施設内から楽しむ高齢者の皆さん。身体状況にかかわらず同じ音楽を共有し、世代を超えた交流の時間となりました。

演奏後、高校生を迎えたのは桃園の広報猫「ももたろう」。施設の駐車場で保護され、利用者と職員に見守られて育ったももたろうも、世代交流の輪に加わりました。

演奏を終えた熊谷商業高校吹奏楽部の皆さんと施設利用者で記念撮影。高校生と高齢者が音楽を通じて同じ時間を楽しみ、世代を超えた交流が生まれました。