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さいたまの洋菓子ブランド「PASTR’Y」1周年 新たな女性パティシエ像目指し

「PASTR’Y」の廣瀬友理恵さん

「PASTR’Y」の廣瀬友理恵さん

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 さいたまの洋菓子ブランド「PASTR’Y(ペイストリー)」(さいたま市大宮区大門町3)が2月24日、ブランド設立1周年を迎えた。

ロゴにもなっている「クマのクッキーサンド」など

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 大阪の製菓調理専門学校で菓子衛生師の資格を取得後、京都のホテルやケーキ店、東京・銀座のレストランで腕を磨いた廣瀬友理恵さん。現場経験を5年半ほど積んだ頃、「菓子作りにとどまらず、店作りやチームマネジメントも学びたくなった」という廣瀬さんは、転職し、シェフパティシエとしてメニュー開発等に携わりながらレストラン2店の立ち上げに関わった後、オーストラリア・シドニーのレストランでデザートを担当したというが、コロナ禍を機に帰国した。

 2021年2月に同ブランドを立ち上げたきっかけを廣瀬さんは「菓子作りの現場は重労働に加え、コロナ禍という現実もある。店を持ったり勤めたりしない新しい女性パティシエ像を目指したいと考えた」と振り返る。店舗は持たずさいたま市内のシェアキッチンを工房にした。

 「出来たてを届けることにこだわっている」という廣瀬さんは、週に3、4日を作業に充て受注分の菓子を製造。注文はオンラインショップや大手デリバリーサービスで受ける。大宮のカフェ「UP COFFEE(アップコーヒー)」(大宮区吉敷町2)や都内のカフェ、カジュアルホテルにも菓子を卸す。

 「当初の菓子作りの視点は、自分の作りたいものをいかに表現するかだったが、取引先やお客さまの声を聞くうちに、お客さまの望むところを具体的にイメージするようになった」と1年間を振り返る廣瀬さん。「アレルギーがある人にも食べやすいようにとビーガンでの菓子作りに挑戦したことなどを機に幼児食や食育の勉強を始めるなど世界が広がっている。大人も子ども安心して食べられる日常生活を豊かにする菓子を作っていきたい」と意気込む。

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