プレスリリース

【世界手洗いの日調査】手洗い頻度が1日10回以上の人の78.3%が手荒れを経験、感染症対策と手肌ケアの両立に悩む実態が明らかに

リリース発行企業:医療法人社団鉄結会

情報提供:

【結論】本調査のポイント
【結論】手洗いやアルコール消毒で手が荒れる場合は、まず保湿ケアの徹底が重要です。洗った直後に保湿剤を塗る習慣をつけ、それでも改善しない場合は市販薬ではなく皮膚科を受診することをお勧めします。手湿疹は放置すると慢性化しやすく、早期の適切な治療が回復への近道となります。

・1日10回以上手を洗う人の78.3%が手荒れを経験している
・手荒れがあっても65.7%が市販薬のみで対処し、皮膚科受診率はわずか18.3%
・手洗い直後に保湿ケアを行っている人は全体の34.0%にとどまる
用語解説
■ 手湿疹とは
手湿疹とは、手の皮膚に生じる湿疹の総称である。頻繁な手洗いや洗剤・アルコール消毒による刺激、乾燥などが原因で発症し、かゆみ、赤み、ひび割れ、水疱などの症状を呈する。主婦湿疹や職業性皮膚炎とも呼ばれ、適切な治療を行わないと慢性化しやすい特徴を持つ。
■ バリア機能とは
バリア機能とは、皮膚が外部からの刺激や異物の侵入を防ぎ、体内の水分蒸発を防ぐ防御機能のことである。角質層の細胞間脂質やセラミド、天然保湿因子(NMF)によって維持されており、頻繁な手洗いやアルコール消毒によってこれらが洗い流されると機能が低下する。
■ 刺激性接触皮膚炎とは
刺激性接触皮膚炎とは、化学物質や物理的刺激によって皮膚に炎症が生じる疾患である。手洗いやアルコール消毒による手荒れの多くはこの刺激性接触皮膚炎に分類され、アレルギー反応ではなく直接的な刺激によって発症する点が特徴である。
手湿疹の対処法比較(市販薬 vs 皮膚科受診)

※一般的な目安であり、個人差があります。

医療法人社団鉄結会が運営するアイシークリニック(新宿院・渋谷院・上野院・池袋院・東京院・大宮院)は、10月15日の「世界手洗いの日」に合わせ、手洗い・アルコール消毒習慣と手荒れに関する意識調査を実施しました。本調査は、感染症対策として定着した手洗い・消毒習慣が手肌に与える影響と、適切なケア方法への理解度を明らかにすることを目的としています。
調査背景
2020年以降、新型コロナウイルス感染症の流行を機に、手洗い・アルコール消毒の習慣は広く社会に定着しました。一方で、頻繁な手洗いや消毒による手荒れ・手湿疹に悩む方も増加しています。特にこれから冬に向けて感染症が流行しやすい季節を迎えるにあたり、感染症対策と手肌の健康を両立させるための正しい知識が求められています。本調査では、手洗い・消毒習慣の実態と手荒れへの対処法、皮膚科受診に対する意識を調査し、適切なケア方法の啓発につなげることを目的として実施しました。
調査概要
調査対象:日常的に手洗い・アルコール消毒を行っている全国の20〜60代の男女
調査期間:2026年9月28日〜10月7日
調査方法:インターネット調査
調査対象人数:300名
調査結果
【調査結果】約4割が1日10回以上の手洗い・消毒を実施
設問:1日に何回程度、手洗いまたはアルコール消毒を行いますか?



1日10回以上手洗い・消毒を行う人は全体の39.3%に上り、感染症対策への意識の高さがうかがえます。一方で、これだけの頻度で手を洗うことは皮膚のバリア機能に負担をかける可能性があり、適切な保湿ケアの重要性が示唆されます。
【調査結果】7割以上が手洗い・消毒による手荒れを経験
設問:過去1年間で、手洗いやアルコール消毒が原因と思われる手荒れを経験しましたか?



手荒れを「頻繁に」または「時々」経験する人は合わせて71.7%に達しました。特に1日10回以上手洗いをする層では78.3%が手荒れを経験しており、手洗い頻度と手荒れリスクの相関関係が明らかになりました。
【調査結果】手洗い直後に保湿する人はわずか34.0%
設問:手洗い・アルコール消毒後に保湿ケアを行っていますか?



手洗い直後に保湿を行っている人は34.0%にとどまりました。手洗い直後は皮膚の油分が失われており、速やかに保湿することがバリア機能の維持に効果的ですが、実践できている人は少数派であることが判明しました。
【調査結果】市販薬での対処が65.7%、皮膚科受診はわずか18.3%
設問:手荒れが生じた際、どのように対処していますか?(複数回答可・主な対処法)



手荒れへの対処として市販品に頼る人が多く、皮膚科を受診する人は18.3%にとどまりました。軽度の手荒れは市販品で改善することもありますが、2週間以上改善しない場合や症状が悪化する場合は専門的な治療が必要です。
【調査結果】8割以上が手荒れでも感染症対策を優先
設問:手荒れがあっても手洗い・アルコール消毒を控えることに抵抗を感じますか?



82.7%の人が手荒れがあっても手洗い・消毒を控えることに抵抗を感じており、感染症対策への意識の高さがうかがえます。このジレンマを解消するためにも、感染症対策と手肌ケアを両立させる正しい知識の普及が求められます。
調査まとめ
本調査により、日常的な手洗い・アルコール消毒習慣が手荒れの原因となっている実態が明らかになりました。特に1日10回以上手を洗う人の78.3%が手荒れを経験しており、感染症対策と手肌の健康の両立に多くの人が悩んでいることが判明しました。一方で、手洗い直後に保湿ケアを行っている人はわずか34.0%にとどまり、予防的なケアが十分に実践されていない現状も浮き彫りになりました。また、手荒れへの対処として皮膚科を受診する人は18.3%と少なく、多くの人が市販薬のみで対処していることから、適切な受診タイミングの啓発が必要と考えられます。
医師コメント|アイシークリニック 高桑康太医師
皮膚科医として15年以上の臨床経験から申し上げると、手洗いやアルコール消毒による手荒れは、正しいケアを実践することで予防・改善が可能です。感染症対策をやめる必要はなく、「洗ったらすぐ保湿」の習慣化と、症状が続く場合の早期受診が重要です。

今回の調査で、手洗い直後に保湿を行っている人がわずか34.0%という結果は、臨床現場で手湿疹の患者さんを診る立場として非常に気になるポイントです。手洗いやアルコール消毒を行うと、皮膚表面の皮脂や角質層のセラミドが洗い流され、バリア機能が低下します。この状態で放置すると、外部からの刺激を受けやすくなり、手湿疹へと進行してしまいます。

手湿疹は一度発症すると慢性化しやすい特徴があります。調査では市販薬での対処が65.7%を占めていましたが、2週間以上改善しない場合や、ひび割れ・出血がある場合、かゆみで眠れない場合などは、皮膚科での治療が必要です。適切な強さのステロイド外用薬を使用することで、多くの場合は比較的短期間で改善が期待できます。

感染症対策と手肌ケアは決して相反するものではありません。手を洗った直後、まだ手が湿っている状態で保湿剤を塗ることで、水分を閉じ込めながらバリア機能を補強できます。また、アルコール消毒剤は保湿成分配合のものを選ぶ、水仕事の際は手袋を使用するなど、日常の工夫で手荒れリスクを軽減できます。

特にこれから冬に向けて空気が乾燥し、感染症も流行しやすい季節を迎えます。「手が荒れても感染症対策を優先したい」という方が82.7%いらっしゃるという調査結果からも、正しいケア方法を知っていただき、両立を目指していただきたいと考えています。

【エビデンス】日本皮膚科学会の接触皮膚炎診療ガイドラインでは、刺激性接触皮膚炎(手湿疹を含む)の治療において、原因となる刺激の回避と適切なステロイド外用療法が推奨されています。また、皮膚バリア機能の維持のための保湿剤の使用も重要な治療の一環として位置づけられています。
手荒れを防ぐ日常ケアのポイント
・手洗い直後(手がまだ湿っている状態で)に保湿剤を塗る習慣をつける
・お湯よりぬるま湯で洗い、石鹸は低刺激性のものを選ぶ
・アルコール消毒剤は保湿成分配合タイプを選択する
・水仕事や洗剤を使う際はゴム手袋を着用する
・就寝前に保湿剤を塗り、綿手袋をして寝る「密封療法」も効果的
皮膚科を受診すべきタイミング
・市販薬を2週間使用しても改善しない
・ひび割れや出血がある
・かゆみが強く日常生活に支障がある
・水疱が繰り返しできる
・症状が手のひら全体や指先に広がっている
高桑 康太(たかくわ こうた)医師
皮膚腫瘍・皮膚外科領域で15年以上の臨床経験と30,000件超の手術実績を持ち、医学的根拠に基づき監修を担当

専門分野:皮膚腫瘍、皮膚外科、皮膚科、形成外科
・ミラドライ認定医

臨床実績(2024年時点、累計)
・皮膚腫瘍・皮膚外科手術:30,000件以上
・腋臭症治療:2,000件以上
・酒さ・赤ら顔治療:1,000件以上

略歴
・2009年 東京大学医学部医学科 卒業
・2009年 東京逓信病院 初期研修
・2012年 東京警察病院 皮膚科
・2012年 東京大学医学部附属病院 皮膚科
・2019年 アイシークリニック 治療責任者

監修領域:皮膚腫瘍(ほくろ・粉瘤・脂肪腫など)、皮膚外科手術、皮膚がん、一般医療コラムに関する医療情報
よくある質問(Q&A)
Q1. 手洗いのしすぎで手が荒れるときはどうすればいい?
A. 手洗い直後の保湿を徹底し、それでも改善しない場合は皮膚科を受診してください。
本調査では、手洗い直後に保湿を行っている人は34.0%にとどまりました。手を洗うと皮脂やセラミドが失われるため、直後に保湿剤を塗ることでバリア機能を補強できます。また、お湯ではなくぬるま湯で洗う、低刺激性の石鹸を使う、水仕事時は手袋を着用するなどの工夫も効果的です。2週間以上改善しない場合は皮膚科での治療をお勧めします。

Q2. アルコール消毒で手荒れしない方法は?
A. 保湿成分配合のアルコール消毒剤を選び、使用後は速やかに保湿することが効果的です。
アルコールは皮膚の油分を溶かす性質があるため、繰り返し使用すると手荒れの原因になります。最近は保湿成分(グリセリン、ヒアルロン酸など)配合の製品も増えていますので、そちらを選ぶことをお勧めします。また、手洗いができる環境では、アルコール消毒よりも石鹸での手洗い+保湿の方が手肌への負担は少ない傾向があります。

Q3. 手湿疹は市販薬で治る?
A. 軽度の手湿疹は市販薬で改善することもありますが、2週間以上続く場合は皮膚科受診が必要です。
本調査では65.7%の方が市販薬で対処していましたが、市販のステロイド外用薬は弱〜中程度の強さに限られています。症状が重い場合や慢性化している場合は、皮膚科で症状に合った強さの薬を処方してもらうことで、より早く改善が期待できます。また、原因特定のためのパッチテストや生活指導も皮膚科で受けることができます。

Q4. 手荒れがあっても手洗い・消毒は続けた方がいい?
A. 感染症対策は継続しつつ、保湿ケアと適切な治療を並行して行うことが重要です。
調査では82.7%の方が「手荒れがあっても感染症対策を控えることに抵抗を感じる」と回答しています。感染症対策をやめる必要はなく、むしろ手荒れがあると皮膚のバリア機能が低下し、感染リスクが高まる可能性もあります。保湿ケアを徹底し、症状がひどい場合は皮膚科で治療を受けながら、感染症対策を続けることをお勧めします。

Q5. 手湿疹を放置するとどうなる?
A. 慢性化して治りにくくなり、皮膚が厚く硬くなる「苔癬化」を起こすリスクがあります。
手湿疹を適切に治療せず放置すると、炎症が繰り返されて皮膚が厚く硬くなる「苔癬化(たいせんか)」という状態になることがあります。こうなると治療期間が長くなり、完治までに時間がかかります。また、ひび割れから細菌感染を起こすリスクもあります。本調査で皮膚科受診率が18.3%と低かったことは懸念されるポイントであり、早期受診の重要性を知っていただきたいと思います。
放置のリスク
・手湿疹を放置すると慢性化し、皮膚が厚く硬くなる「苔癬化」を起こす可能性がある
・ひび割れや傷口から細菌感染を起こし、症状が悪化するリスクがある
・かゆみによる睡眠障害やQOL(生活の質)の低下につながる
・バリア機能が低下した状態では、逆に感染症にかかりやすくなる可能性がある
こんな方はご相談ください|受診の目安
・市販薬を2週間使用しても症状が改善しない
・ひび割れや出血が繰り返し起きる
・かゆみが強く、仕事や睡眠に支障が出ている
・水疱が繰り返しできる、または広がっている
・手全体に症状が広がり、日常生活に支障がある
クリニック案内
アイシークリニックの特徴
・皮膚科・形成外科の専門医療機関として、手湿疹をはじめとする様々な皮膚トラブルに対応 ※新宿院一般皮膚科でのみの対応となります。
・新宿・渋谷・上野・池袋・東京・大宮の6院で土日祝日も診療(一部院を除く)
・症状に応じた適切な外用薬の処方と、再発予防のための生活指導を実施

アイシークリニック新宿院:東京都渋谷区代々木2-5-3 One-葵ビル2階
アイシークリニック渋谷院:東京都渋谷区渋谷3-16-2 ニュー三水ビル5階
アイシークリニック上野院:東京都台東区東上野3-16-5 サンク・ユービル1F
アイシークリニック池袋院:東京都豊島区南池袋2-15-3 前田ビル9階
アイシークリニック東京院:東京都中央区日本橋3-6-2 日本橋フロント3階
アイシークリニック大宮院:埼玉県さいたま市大宮区大門町1-60 福美メディカル2階B区画

診療予約は以下より承っております。お気軽にご利用ください。
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